ハクサンハタザオ

きのう、こちらでも梅雨明けが発表されました。
ここ2、3日入道雲も出て日中はうだるような暑さもあったので
さもありなん・・本格的な夏に突入です。
セミも早朝から激しく鳴いています。

きょうは滋賀の山の植物にもどって、「ハクサンハタザオ」を
お届けします。
「白山旗竿」と書きます。

石川県白山にちなむ名前だそうです。
「ハタザオ」とは、茎の先に咲く白い花を旗に、茎を竿に
見立てて名付けられたようです。

茎は細くて倒れやすく、全体が華奢です。
下に垂れていました。

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茎葉には細かい毛が生えています。↓

1センチ程の白い花で花びらは4枚、蝶のように見えます。↓

薄いピンク色の花のもありました

葉は茎を抱かず、葉の縁にはギザギザがあります。

写真下半分、花が付いている茎のところどころに、
数珠状にくびれた実が付いていました。↓

北海道、本州、四国(剣山)、九州(宮崎県)に分布するそうです。

花期は3~5月で、今頃、花は終わってしまっていることでしょう^^;;

アブラナ科の植物です。

センリョウの花

きょうも蒸し暑い一日でした。
汗を拭き拭き川べりを歩いていたら、コサギが川で餌を探していました。
暑い中ご苦労さまです^^;

さて、きょうは勝手ながら滋賀の山の植物はちょいとお休みし、
「センリョウの花」をお届けすることにします^^;

お正月に飾るセンリョウの実ですが、花を見たことがありますか?
そういう私も、センリョウは実家の庭にあり、毎年、実は見ていたのに、
花は今年初めて見ました^^;;

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最初に花に気づいたのは6月下旬でした。
少しアップで↓

センリョウの花には花びらやガクはなく、とてもシンプルで、
一つの花には1個の雄しべと1個の雌しべがあるだけです。

薄緑のほぼ球形のものが雌しべで、雌しべの横に付いた
白っぽい米粒のようなものが雄しべです。
この白っぽい雄しべの先に黄色の葯が付いています。

今年のお正月もたくさんの赤い実が楽しめそうです。

センリョウ科の植物です。

ヒメフウロ

きょう、日中は結構暑かったですね。
マンションにあるケヤキで、クマゼミがおとといから鳴き出しました。
散歩道にムクゲが咲いていました。
川べりでは亀が甲羅干ししていて、コシアキトンボ
数羽、姿を見せていました。

さて、滋賀の山の石灰岩地に生えていた「ヒメフウロ」をお届けします。
「姫風露」と書きます。

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高さは20センチ程でした。

5~8月に咲く5枚の花びらを持つ花は径1.5センチ程、
ガク片や茎に長い毛が多く生えていました。
そして、茎や葉の端が少し赤みを帯びています。

葉は向かい合って付き、3つでひとつの葉になっており、
それぞれは羽状に裂けています。

この写真を撮った鈴鹿山脈北部の霊仙山の他、伊吹山など養老山地北部、
四国剣山(石立山)の一部地域のみに分布するそうです。

フウロソウ科の植物です。