マンションの染井吉野も昨日の雨上がりの風で、ハラハラと
散り急ぎ、そろそろ終盤となりました。
毎年のことですが、この後、枝垂桜、八重桜も咲いて散るまで、
なんだか心が落ち着かないのは、私だけでもなさそうです。
ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しづごころ)なく 花の散るらむ
確か、平安時代の『古今和歌集』紀友則の作でしたね。
昨日、街路樹の白のハナミズキがもう咲いていました。
ここ一週間ほど前からケヤキやアベマキの葉の展開が著しいです。
さて、きょうは人里の野原に群がって生えていた
「スイバ」をお届けします。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
「酢葉」と書きます。
茎や葉がシュウ酸を含んでおり噛むと酸っぱいことから
名付けられました。
新芽は食用になり、甘酸っぱい味。
味噌汁の具、甘みそあえ、おひたし、一夜漬、サラダ、
お茶、ジャムなどに利用するそうです。
茎葉にシュウ酸を含むため、一度にたくさん食べ過ぎない
ことが肝要です。
10センチ程の葉の基部が矢じり形で、茎の上部では
茎を抱いています。
雌雄異株です。
スイバのロゼットが紅葉していました↓。
北海道、本州、四国、九州に分布します。
タデ科の植物です。