ミスミソウ

玄関のカラタチバナの実が、きれいさっぱりなくなっているのに、
きのう気づきました^^;
やっと鳥さんの胃袋に入ったようです^^。

きのう、「ミスミソウ」を見つけることができたのでご紹介します。
やや曇天で気温もそんなに上がらず、ちょうどお昼頃だったのですが、
まだ数輪しか開花しておらず、蕾が多かったです。
また、茎もあまり立ち上がっておらず、咲いていても綺麗な花はこれ
くらいしかありませんでした↓

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「三角草」と書きます。
葉先が尖って見えるので「三角草」と名付けられました。

花びらはなく、花びらのように見えるのはガクだそうで、
これは6枚ありますね。
調べたら、6~9枚が普通のようです。

茎などに粗く長めの毛が多かったです。

本州の中部以西の山間地に生えます。

栽培も盛んで、八重咲きや千重、唐子咲き、二段、三段、
丁字咲きや覆輪花の品種もあります。

別名はユキワリソウ(雪割草)とも言い、新潟や佐渡では雪が
溶ける頃、それこそ3月下旬~4 月に白、ピンク、紫、青色など
色とりどりの花が、とても綺麗に咲くようです。
日本海側の新潟を中心とした地域のものはオオミスミソウと呼ばれて
いるようですが、雪国には「雪割草」という名がぴったりですね。
森の落ち葉の間から生まれた可愛い妖精のようですね。
長く寒い冬を耐えたご褒美にと、授かった花かもしれません・・。

キンポウゲ科の植物です。

コセリバオウレン

「セツブンソウ」を見た帰りに川沿いの林の縁で
「コセリバオウレン」を見つけました^^v

「小芹葉黄連」と書きます。
セリのような葉を付ける オウレンという意です。

最初、オウレンの変種のセリバオウレンかと思ったのですが、
下の写真のような葉(3回3出複葉というそうです。)を持っていたので、
同じく、オウレンの変種の「コセリバオウレン」だと思います。

*複葉についてはこちらをご覧ください→複数の葉の形

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高さは10センチ程です。
茎を伸ばし、径1センチ程の白っぽい花を3つ程付けていました。

じつは白い花びらのように見えるのはガクだそうです。

雄花の雄しべは、花粉を出す前は中央に集まっていますが、花粉を
出し始めると、外に向かって倒れていき花火のように雄しべを広げます。

両性花には雌しべと雄しべがあります。

5枚の細い花びらのように見えるのはガクで、その内側の短い、
やや黄色っぽい9枚が花びらだそうです。

そして、その内側に雄しべ、真ん中が雌しべです。
両性花は雄花に比べて黄色っぽいことが多いそうです。

雄花と両性花が同じ株に咲いているものを、見つけました。

今回まわった場所では雌花は見つかりませんでしたが、
雄花をつける株と両性花をつける株、雄花と両性花を
つける株を見つけることができました。

本州の太平洋側の林に分布しているそうです。

キンポウゲ科の植物です。

セツブンソウ

きのうの日曜日、急に時間が取れたので、久しぶりに家を早く
出て、念願のセツブンソウに会いに行きました。
節分はもう過ぎたのですが、まだ、大丈夫と思って^^;
節分の頃に咲くのでセツブンソウと名付けられました。

セツブンソウは本州の関東以西に分布しています。
落葉広葉樹の林縁や林床、特に石灰岩地帯を好むそうです。
私が住んでいる愛知県内では、東三河の一部にしか見ることが
できないので、新城めざして車を走らせました。

鳳来寺山近くの岩肌がむき出しになった山々に囲まれた風景の中、
ある禅寺にセツブンソウはありました。
ネットで保護されており、そこここに思ったよりたくさん
咲いていました。
これまでに一度、山野草展でセツブンソウを見たことがありましたが、
やはり自生のセツブンソウに勝るものはありません。

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高さは5~10センチ程、花の大きさは1.5~2センチ程(一円玉大)でした。

白い花びらに見えるのは、じつはガクだそうです。
5枚のも6枚のもありました。

本当の花びらはガクより内側の黄色の丸い部分でY字状になっています。
青っぽいのは雄しべです。紫のは雌しべでしょうか。

まだ、これから開くのもありました。

キンポウゲ科の植物で、スプリング・エフェメラルのひとつです。
スプリング・エフェメラルとは、早春、林内の地表にあらわれ、
他の植物に先駆けていち早く花を咲かせたのち、
わずか2カ月ほどで姿を消してしまい、あとは
地下深くで過ごすような生活をする植物のこと
を指します。春植物とも呼ぶそうです。

襟巻きをした貴婦人といった風情でした^^