アイラトビカズラ

きょうは、先日、東山植物園で撮った珍しいものをお届けします。

植物園の坂道を降りてきたら、足元に見慣れぬ花のようなものが
びっしりと落ちていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

上を仰いでびっくり!いきなり目の前にジャングルが・・。
そして、太いつるにいっぱいブドウのように垂れ下がっていました。
(写真をいっぱい撮ったのですが、スケールが大きすぎ、どれもイマイチ・・
うまく伝えられないかも?どうぞ、ご勘弁を・・。)

正体は「アイラトビカズラ」でした!
「相良飛蔓」と書きます。

熊本県山鹿市菊鹿町相良(あいら)に自生するトビカズラということです。
樹齢は推定1000年で、国の指定特別天然記念物となっているそうです。
源平の乱で相良寺が焼きうちにされたとき、千手観音がこのカズラに飛び移り
無事だったという伝説から、「アイラトビカズラ」と名付けられたそうです。

葉は三つでひとつの葉になってます。

太い幹から緑色の茎を伸ばし、その先に7センチ程の暗赤紫色の大きな
蝶形の花を藤のように房状に付けています。
十数個もぶら下がっているのもありました。

まるで巨峰ブドウの房のようでもあります。

マメ科の常緑のつる性植物です。

撮影中もひっきりなしにボタッ、ボタッと音をたてて落花していました。
しばし、南国の迷宮に迷いこんだ心もちでたたずんでいました。

サイカチ

きのう、きょうと立て続けに「トケイソウ」が咲きました。
でも、きょうは幹や枝に鋭い棘がある「サイカチ」をお届けします。

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すごい棘でしょ!とっても痛いっ!

サイカチの棘は、枝が変形したものです。

ちょうど、花も咲いていました。

マメ科の植物です。

葉を見ると明らかにマメ科の植物ですが、花はマメ科の特徴である
蝶の形をしていません。
調べたら、マメ科の中では最も原始的な木だからだそうです。

花は房状になっていて、長さは見たところ数センチ~10センチ程でした。

花びらは4枚でした。

サイカチの名前の由来は、古名の西海子(さいかいし)からきたらしい。
「皀莢(そうきょう)」ともいうそうです。

マメ科の高木で落葉します。

本州中南部、四国、九州に分布しているそうです。

山野の他、別名を「カワラフジノキ」というように、川岸など
水辺にも生えているそうです。

若葉はゆでで食用になり、莢は洗剤として利用できるそうです。

種や棘は薬用に利用されるそうです。

ミツバの花

先日、お友達の庭で丹精込めて作られた土付きのミツバを
いただきました。
植木鉢に植えておいたら、根付きました。
山では6月頃から花が咲くそうですが、これは園芸種なのか、
数日前からもう花が咲きました。

初めて花を見ましたので、きょうはこの「ミツバの花」をお届けします。

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「三葉」と言うとおり、葉が三つに分かれています。

葉は互い違いに付いていて、縁には不揃いなギザギザがあります。

大きさ2ミリ程のごく小さな白い花で、花びらは5枚です。

とても清楚な感じがします。

日本原産で、北海道~九州に分布します。

セリ科の植物です。

三つ葉はとても香りが良く、野菜として栽培もされますね。

さっそく茎葉をいただきましたが、季節の味でとてもおいしかったです^^。