ホウチャクソウ

山の方ではキリの花の紫が目だってきました。
街のあちこちでモッコウバラの黄色が目を引きます。
地味なところでは、ケヤキの葉が急速に展開してきて、日に日に
緑が濃くなってきましたよ。

さて、きょうは山の林の中にあった「ホウチャクソウ」をお届けします。
「宝鐸草」と書きます。
「宝鐸」とはお寺のお堂の軒先の四隅に吊り下げられた大型の風鈴(風鐸)
飾りのことで、垂れ下がって咲く花の姿がこの宝鐸に似ているので、
名付けられました。

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丈は30〜60センチ程です。

葉は互い違いに付いて、茎は上部で分かれています。

よく見ると、花の先端ほど緑色が濃くなっていますね。
花の形は筒状で、これ以上は開かないようです。

花期は5月から6月中旬だそうです。

ユリ科の植物です。

ミズバショウ

随分お休みしてしまい、はや、ゴールデンウィークとなりました。
おととい、グリーンロードを走ったら、藤の花がそこここに
いっぱい見られました。
皆様はゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?

きょうは豊田の湿地で見つけた「ミズバショウ」をお届けします。
「水芭蕉」と書きます。
水気の多い湿地に生え、葉が大きくてバショウの葉のようなので、
名付けられました。

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湿地の中に、これ一株だけ生えていました。

白い花びらのような部分は、じつは花ではなく、葉が変形した
ものだそうです。
仏像の背中にある光背のように見えることから仏炎苞(ぶつえんほう)
と呼ばれています。
花は真ん中にある黄緑の棒状の部分にあるようです。

葉は花の後に出ます。

低地では4~5月、高地では5~7月に開花します。

兵庫県以北の日本海側に分布するそうです。

サトイモ科の植物です。

*ここで皆様にお礼を申し上げます。
fabも先月で丸5年が過ぎ、この5月から6年めを迎えることができました。
ここまでやってこられたのも、皆様の応援があったからこそです。
本当に有難うございます。
そして、これからも応援よろしくお願い申し上げますm(_ _)m。

ムラサキサギゴケ

きのうはとても暖かかったのにきょうは未明からまた雨となりました。
きのう、マンションにあるエビネが咲き始めました。
今、マンションの工事中で、更に日当たり等が悪く、条件が過酷
だったにもかかわらず、健気に咲いてくれたのでとてもうれしいです。

さて、昔は田の畦道にいっぱい咲いたという「ムラサキサギゴケ」を
お届けします。
「紫鷺苔」と書きます。
花の色が紫色で、形が鷺に似ていることから名付けられました。

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よく似た花を持つものにトキワハゼがありますが、

それより花が大きく紫色も濃いめで、写真ではわかり辛くて恐縮ですが、
横に枝を出して地面を這って広がるのが、違います。

また、花期は4~5月です。

真ん中の2列の盛り上がった黄褐色の斑紋がある所に毛が生えています。

本州~九州の日当たりの良いやや湿った所に生えます。

ゴマノハグサ科の植物です。