ヤブムラサキ

きのうと同じ林の中で、ムラサキシキブに似ているのだけれど、
葉の色や感触、実の付き方がちょっと違う木を見つけました。
「ヤブムラサキ」でした。

きょうはその「ヤブムラサキ」をお届けします。
「藪紫」と書きます。
紫色の美しい実は、葉の裏に隠れて目立ちにくい。
なので、ムラサキシキブに比べて劣る意味で、ヤブムラサキと
名付けられたようです。

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高さは2~3メートル程。

葉は先が尾状になり、向かい合って付いています。
長さは6~12センチ程で、縁にはギザギザがありますが、
葉の付け根のあたりには、ギザギザがほとんどありません。
葉裏の写真を撮ってみました↓

中途半端なアップで、写真ではよくわかりませんが・・^^;;
葉表にも柔らかくて短い毛が多いのですが、葉裏にも毛がいっぱいあり、
触ると、ホント、ビロードみたい!

さて、実ですが、葉陰に控えめに付いています。
が、実の大きさはムラサキシキブの実より大きく、5~6ミリ程でした。

ガクにも毛が密生していました。

宮城県以南、四国、九州の林内に分布する落葉する低木です。

クマツヅラ科の植物です。

ムラサキシキブ

冷たい雨に、紅葉した葉も少し寒そう・・。

きょうは「ムラサキシキブ」をお届けします。
「紫式部」と書きます。
紫色の実の清楚な美しさを平安時代の「紫式部」にたとえて
名付けられました。

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高さ3メートル程の落葉低木です。

葉は向かい合って付き、先が尾状になっています。

葉の縁には細かいギザギザがあります。

美しい紫の実は丸くて径3ミリ程で、実のつき方はややまばらです。

北海道~九州、琉球列島の山野に分布しています。

クマツヅラ科の植物です。

(注)一般に「ムラサキシキブ」と称して流通し、庭木によく
植えられるのは「コムラサキ (小紫)」が多いようです。
コムラサキの場合、枝が下垂し、葉が小さく、縁にギザギザがある
のは先の方、半分だけです。そして、実が沢山付きます。

ヤクシソウ

雨上がり、家の窓から遠くに目をやると、猿投山がくっきり・・。
その後ろに見えるのは御岳かな?そのまた後ろの方には冠雪した
ような山並みがうっすら見えます。
気持ちのいい朝です^^v

さて、先日、猿投山に行く道を歩いていた時、やや崩壊しかかった
法面に、黄色の花がしなだれたように咲き、他の植物に寄りかかって
いるように見えました。
近づくと、「ヤクシソウ」でした。

きょうは「ヤクシソウ」をお届けします。
「薬師草」 と書きます。
病気を除く薬師如来信仰の草ということで、民間療法にも
使われるそうです。また、葉の形が仏像の光背に似ているから・・
とも言われています。

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葉は茎を抱いています。

葉は互い違いに付いて、縁には浅いギザギザがあります。

花は1.5センチ程でした。

草丈は1メートル程でした。

北海道~九州の山野に生えます。

キク科の植物です。