マンテマ

なんやかやと所用が多く、少し間が空いてしまいましたが・・ヾ(^^;)、
きょうも浜辺の植物におつきあい下さいm(_ _)m

海岸の周りにはトベラの花やシャリンバイの花、テリハノイバラの花、
クロマツ等が見られました。

砂浜にはハマダイコンの花と実、スナビキソウも見られましたが、
スナビキソウの白い花の一番綺麗な時は短いらしく、もう茶色でした。
きょうは、堤防を降りた海の近くの道端で目に留まった「マンテマ」を
お届けします。

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高さは20~30センチ程で毛深いです。
暗赤紫色に白い縁どりのある個性的な花です。

その長いガクの筒の縞模様が印象的で、直径1センチたらずの
小さな花ですが人目を引きます。

葉は茎とともに長い毛が多く、ざらついています↓

ヨーロッパ原産で江戸時代末期に渡来した帰化植物です。
もともとは観賞用に入ってきましたが、野性化したようです。

本州~沖縄の海岸近くに生えるそうです。

その他、シロバナマンテマもあり、こちらは市街地に多いそうです。

ナデシコ科の植物です。

きょうで海岸の植物はいったん終了します。

ツルナ

きのう久々に動物園に行ったらゾウが水浴びをしていました。
暑い日でしたし、とても気持ち良さそうでした。
コアラも珍しくよく動いていました^^。
コアラ舎の前にブラシノキが咲いて綺麗でした。

さて、きょうも海辺の植物の続き・・「ツルナ」をお届けします。
「蔓菜」と書きます。
茎がつるのように地を這って、新芽や葉が菜っ葉のように
食べられることから名付けられました。
「ハマヂシャ(浜千舎)」または「ハマナ(浜菜)」とも言います。

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葉は肉厚で柔らかく、三角形状で柄があり、互い違いに付いています。
葉の脇に6~7ミリの花をつけます。

花びらのように見えるのは、じつはガクで花びらはないそうです。
ガクは4~5裂していて、内側が黄色です。
この写真では、雌しべの先は5つに分かれ、雄しべは8つほど見えます。

葉の表面がギラギラ光って見えますが、それは毛ではなく、
葉の表面にある細胞の小さな粒々なのだそうです。
でも、砂粒?塩粒にも見えてしまう~(^^;;)

葉は江戸時代の「大和本草」にも記されているそうで、
古くから食用とされてきました。

亡き母がよくツルナを食卓に出してくれました。
そういえば、最近は全然食べてないなぁ・・今も売ってるのかしら?

漢方では蕃杏(ばんきょう)という生薬として利用されているようです。

日本全土の太平洋側の海岸に自生します。

ツルナ科の植物です。

コウボウムギ

ベランダのアマリリスがおとといから咲き始めました。
今年は花数が多いです^^。

きょうも知多半島で最大の海浜植物の群落がある海岸から
「コウボウムギ」をお届けします。

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「弘法麦」と書きます。
麦の穂のような形で、昔、この地下茎の節に残っている繊維を採って
筆を作ったので、筆ならば弘法大師ということで、名付けられたようです。

別名はフデクサとも言うそうです。

海岸の砂地に地下茎を伸ばして群落をなしているコウボウムギ。
砂地は塩分を含んでいるため、長い、時には数メートルもの
地下茎を伸ばしています。
砂山の切込隊長みたい・・これが生えると砂地が安定して、
他の植物も生えやすくなるそうです。
比較的広い砂浜にしか見られないようですが、年々、海岸が
工事などで削られてしまい数が減少しているそうです。

雌雄異株です。

写真は雌株です。
花の時期はもう終わっていたようです^^;
春4月の砂丘植物の春告げ花は”コウボウムギ”だそうです。

カヤツリグサ科の植物です。