コセリバオウレン

「セツブンソウ」を見た帰りに川沿いの林の縁で
「コセリバオウレン」を見つけました^^v

「小芹葉黄連」と書きます。
セリのような葉を付ける オウレンという意です。

最初、オウレンの変種のセリバオウレンかと思ったのですが、
下の写真のような葉(3回3出複葉というそうです。)を持っていたので、
同じく、オウレンの変種の「コセリバオウレン」だと思います。

*複葉についてはこちらをご覧ください→複数の葉の形

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さは10センチ程です。
茎を伸ばし、径1センチ程の白っぽい花を3つ程付けていました。

じつは白い花びらのように見えるのはガクだそうです。

雄花の雄しべは、花粉を出す前は中央に集まっていますが、花粉を
出し始めると、外に向かって倒れていき花火のように雄しべを広げます。

両性花には雌しべと雄しべがあります。

5枚の細い花びらのように見えるのはガクで、その内側の短い、
やや黄色っぽい9枚が花びらだそうです。

そして、その内側に雄しべ、真ん中が雌しべです。
両性花は雄花に比べて黄色っぽいことが多いそうです。

雄花と両性花が同じ株に咲いているものを、見つけました。

今回まわった場所では雌花は見つかりませんでしたが、
雄花をつける株と両性花をつける株、雄花と両性花を
つける株を見つけることができました。

本州の太平洋側の林に分布しているそうです。

キンポウゲ科の植物です。

セツブンソウ

きのうの日曜日、急に時間が取れたので、久しぶりに家を早く
出て、念願のセツブンソウに会いに行きました。
節分はもう過ぎたのですが、まだ、大丈夫と思って^^;
節分の頃に咲くのでセツブンソウと名付けられました。

セツブンソウは本州の関東以西に分布しています。
落葉広葉樹の林縁や林床、特に石灰岩地帯を好むそうです。
私が住んでいる愛知県内では、東三河の一部にしか見ることが
できないので、新城めざして車を走らせました。

鳳来寺山近くの岩肌がむき出しになった山々に囲まれた風景の中、
ある禅寺にセツブンソウはありました。
ネットで保護されており、そこここに思ったよりたくさん
咲いていました。
これまでに一度、山野草展でセツブンソウを見たことがありましたが、
やはり自生のセツブンソウに勝るものはありません。

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高さは5~10センチ程、花の大きさは1.5~2センチ程(一円玉大)でした。

白い花びらに見えるのは、じつはガクだそうです。
5枚のも6枚のもありました。

本当の花びらはガクより内側の黄色の丸い部分でY字状になっています。
青っぽいのは雄しべです。紫のは雌しべでしょうか。

まだ、これから開くのもありました。

キンポウゲ科の植物で、スプリング・エフェメラルのひとつです。
スプリング・エフェメラルとは、早春、林内の地表にあらわれ、
他の植物に先駆けていち早く花を咲かせたのち、
わずか2カ月ほどで姿を消してしまい、あとは
地下深くで過ごすような生活をする植物のこと
を指します。春植物とも呼ぶそうです。

襟巻きをした貴婦人といった風情でした^^

トベラの実

赤い種が海岸の砂地にこぼれていました。
上を見上げると3~4メートル程のトベラの木が生えていました。

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別名はトビラノキ、あるいはトビラともいうそうです。
とびら(扉)がなまってトベラになったとか。

節分の時に、この枝を扉にはさんで鬼を追い払ったことが由来のようです。

トベラの実ははじけて熟すと3つに裂け、納豆のように糸をひいて
粘つく赤い種が顔を出していました。
だいぶ時間が経って、ひからびてきていたのもありましたが・・。
先回登場したメジロたちも、このトベラの実をついばんでいたようです^^。

本州~沖縄の海岸やその近くに分布しています。

トベラ科の植物です。