カイノキ

きのうの朝、マンションの歩道は一面、錦の絨毯に
彩られました\(^-^)/。
残念ながら、時間に追われ写真は撮れず・・(泣)

きょうは替わりにちょっと前に撮ったカイノキをお届けします。
「楷樹」と書きます。
カイノキは、直角に枝分かれすることや小葉が綺麗に揃っている
ことから、楷書にちなんで名付けられました。

中国、台湾原産の落葉高木で、中国名を楷と言うそうです。
別名のクシノキ(孔子の木)は中国の孔子廟に植栽され、科挙に
合格した者に楷の笏を送ったことから、学問の聖木とされました。
日本には大正時代に渡来したそうです。

岡山県の閑谷学校の楷の木が有名ですね。
ちょうど今頃は赤と黄の2本のカイノキが見事に紅葉している
ことでしょう。
閑谷学校のカイノキの落葉は受験のお守りとして持ち帰られるそうです。

さて、今回、私が撮ったのは植物園のカイノキです。
見上げたところ、高さは10メートル程でした。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

樹皮はこんなふうです↓

葉はこんなふうです↓

秋に美しく紅葉した姿です↓

アップで・・。

来月になると多分こんなふうになる予定・・^^;↓
(一昨年の12月に撮った写真です)

ウルシ科の植物です。

ナラメイガフシ

山道を歩いていたら、4センチ程の大きさの実?がいきなり
目に入りました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

てっきりクリのイガかと思ったのですが、なんだかちょっと変?
なので帰宅して調べました。
そしたら、「ナラメイガフシ」という虫こぶでした。
「楢芽毬五倍子」と書き、”ナラ””メ””イガ””フシ”です^^。
ナラ科の若い木の芽を好んで産卵し、イガ状のフシを作るので、
こう名付けられました。

上から撮ったところ↓

実ではなくて、虫の子のお家なんですね^^;
ナライガタマバチがコナラに産卵し、その幼虫が寄生して出来たもの
だそうです。
最初は緑色で、後に枯れて褐色になるようです。
コナラ、ナラガシワ、ミズナラ、カシワの若葉の芽にできるそうです。

北海道~九州に分布するようです。

イスノキの虫こぶ

だんだん寒くなり、あちこちの紅葉も見頃になってきましたね。
マンションのサクラの赤、ケヤキの黄、満更でもありません^^。
さて、きょうはサクラやケヤキの落葉樹ではなく、常緑樹ですが、
変わった名前の木を紹介します。
「イスノキ」です。
えっ?いすって椅子のこと~?
私もそう思ったひとりで~す(^^;)
残念ながら、違いますっ_(・_.)/ コケッ。
なんと「蚊母樹」あるいは「柞」と書くそうです。
語源はこちらをご覧ください→イスノキ

高さ20メートル程になる常緑高木だそうです。
この木はせいぜい数メートルでしたが・・。
樹皮はこんなふうでした↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

楕円形で厚みがあり、光沢がある葉が互い違いに付いていました↓

葉に虫こぶが付いていました↓

葉の面に小型の黒茶色のホクロのように隆起したものがいくつかと、
大きく肥大して何かの実のような形をしたものが付いていました。
やや白っぽい葉裏にも隠れるように虫こぶが付いていました↓

帰宅して「虫こぶハンドブック」で調べたところ・・
大型の虫こぶは判明いたしました。
でも小型のほうは決め手を欠くので今回はスルーします^^;
大型のものは、モンゼンイスアブラムシが作ったもので、
「イスノキエダチャイロオオタマフシ」のようです↓

大きいものは8センチ程にもなるようです。
これは6センチ程でした。
成熟すると木質化して硬くなり、内部が空洞となり、
笛として使えるようです。
残念ながら穴の写真を撮りそこねましたが、穴に唇を当てて吹くと
ひょうひょうと音が鳴るので、ヒョンノキとも言われるそうです。

このように「虫こぶといえばイスノキ」といわれるほど、
イスノキの虫こぶは有名だそうです。

本州、九州、屋久島に分布します。

マンサク科の植物です。