ムクロジの実

秋もすっかり深まり、朝晩かなり冷え込むようになってきましたね。
時々散歩するルートにムクロジがあります。
きょうは「ムクロジの実」をお届けします。
「無患子」と書きます。
患う子どもが無いという意味のようです。

直径は1.5~2センチ程、ちょっと前までは緑色だった実が、
今は琥珀色になっています。

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果皮はサポニンを含み、水を泡立てる働きがあるので、
かつては石鹸として洗濯などに利用されていたそうです。
果皮を剥ぐと、真っ黒な種子が顔を見せるそうです。

実をとってみたいのですが、高さ15~20メートルにもなる落葉高木
なので、実がとれる位置にありません^^;

(上の写真の右の深緑の葉はビワの葉です。)

実の中に1個入っている種子はとても堅くよく弾むので、羽子板の
羽根の玉に利用されたり、また数珠にも利用されるそうです。

雌雄同株です。

本州中部以西から四国、九州、沖縄の山地に分布します。

ムクロジ科の植物です。

フユザンショウ

外気温が低く、冬のような一日でしたね。
少し雨もパラついて肌寒かったので、今年初めてダウンコートを
着ました。まさに、冬ざんしょ・・

ということで、きょうは「フユザンショウ」をお届けします。(*^m^*) ムフッ
「冬山椒」と書きます。
冬でも葉を落とさないので冬山椒と名付けられました。

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葉の幅が広くて厚く、縁にはゆるいギザギザがあります。
葉の軸の両側に、幅の非常に狭い葉が付いているのがわかりますか?
これを翼(よく)といいます。

また、枝には鋭い刺が付いています。

赤い実の表面はよく見るとでこぼこしています。

関東地方~沖縄に分布するそうです。

ミカン科の植物です。

メハジキ

朝起きた時から、結構、雨が降っています。
鳥の声も聞こえません。

きょうは「メハジキ」を紹介したいと思います。
「目弾き(めはじき)」と書きます。
昔、子どもがこの茎をまぶたに貼って目を開かせて遊んだことから
名付けられたそうです。

この写真は去年10月下旬の午後4時半頃、林の縁で撮りました。↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

次の写真は今年10月下旬のお昼ちょっと前、林道脇の崩壊地で
撮りました。↓

高さは1メートル程、茎はまっすぐ伸び、四角で、細かい毛が
生えていました。

上から見ると葉が十字状に出ていて、上の方の葉は細長く、
下の方の葉は3つに深く裂けていました。
下の方の葉↓

花は唇形で淡紅色でした。

黒い実が付いているのもありました。↓

花期に全草を刈り採り日干しにして乾燥したものは、益母草
(やくもそう)といいます。母の益になる薬草という意味があり、
中国では古くから子宝の薬草、婦人薬として利用されてきたそうです。
そう言えば、韓国ドラマ「イ・サン」にも益母草が出てきましたね^^。

本州から琉球に分布しているそうです。

シソ科の植物です。