クロタキカズラ

時々通る道のアメリカキササゲの花はほとんど終わり、
サンゴジュにいっぱい花が付いていました。
そして、白いキョウチクトウも咲いていました。

さて、きょうは、先月下旬に滋賀県の石灰岩質の山に行った時に
出合った「クロタキカズラ」をお届けします。
「黒滝葛」と書きます。
名の由来は高知県黒滝山で初めて見つけられたことによります。
山の林のカナクギノキに巻きついていました。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

少し歩くと、今度はミズナラの木に巻きついていました。↓

山地の林内のやや湿った所に、まれに見られる落葉性のつる植物です。
雌雄異株だそうです。

葉は互い違いに付いて、先は尾状に尖っています。
縁には不揃いの粗いギザギザがあり、ギザギザの先は禾状に
鋭く尖っています。
また、葉の裏は緑白色で、葉の両面には短毛が生えています。

本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布します。

クロタキカズラ科の植物です。

オヒョウの実

今朝、レモンの花が6個も花開き、ベランダは甘酸っぱい香りに
包まれました^^。
ピンク色が可愛いザ・フェアリーも咲いてきました。
朝からいい気分でした^^。

さて、きょうは「オヒョウの実」をお届けします。
オヒョウは北海道のアイヌ語で、樹皮でアイヌの人の着物(アッシ)を
作ることに由来するそうです。
なので、アッシ、またはオヒョウニレという別名があります。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

オヒョウは高さ25メートルにもなる落葉高木ですが、写真のは
若いオヒョウだったので高さは3~4メートルでした。
花はもう終わったようで、実が付いていました。

オヒョウの実は6月頃に褐色に熟し、長さは1.5~2センチ程で、
円形から広い楕円形で扁平です。翼果というそうです。

葉先がフォークのように切れ込む葉は特徴的です。
先が尾状の葉の他、この写真の葉のように3~5裂するものが
混じっています。
図鑑によると9裂のものもあるそうです。
また、葉は縁に重鋸歯(2重のギザギザ)があり、互い違いに付きます。

葉の両面には毛が生えており、触るとザラザラします。

北海道、本州、四国、九州に分布し、山地に生えます。

ニレ科の植物です。

サツキヒナノウスツボ

時々通る道にある、アメリカキササゲの花が
せわしく落花していました。
きょうから6月ですね。

きょうは滋賀の山で出合った「サツキヒナノウスツボ 」をお届けします。
登山途中の道脇のやや日陰の湿った林で、トリカブトの
群生の中に、これを見つけました。

草丈は60センチ程でしたが、後ろへ下がることができず、
草体全体が撮れませんでした(泣)

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葉は向き合って付いており縁にギザギザがあります。

茎には毛が多いです。

そうそう、「五月雛の臼壺」と書きます。
五月に咲く花の形から名付けられたそうです。

花色は暗紫色で地味ですが、花の形はなかなかユニークです。

風でブレてしまって見にくいですが、白っぽい雄しべと雌しべ
(雄しべの下の細い棒)が飛び出てるのがわかりますか。
もう、一枚!

ゴマノハグサ科の植物です。

お知らせ:
開花期と分布地域から考えて「サツキヒナノウスツボ」と訂正させて
いただきます。
開花期は5月頃。
分布地域は秩父・奥多摩の山地、中央アルプスの伊那側、伊吹山地(6/3fab)