島の友達

風もなく割合すごしやすい日でした。植物たちも元気そうでした^^。

さて、先回までは島の植物を順にお届けしてきましたが、きょうは、
島の海岸べりから山際にかけて出逢った友達を紹介したいと思います。

フウトウカズラを見つけた後、実がいっぱい付いたヒヨドリジョウゴを
撮っていたら、いきなり山の方から猛禽類の鳥の影が・・。
電柱の天辺に止まってくれた・・多分、「ノスリ」↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

また、海辺沿いに少し歩くとカキの殻がいっぱい積んであり、
少し歩くと、一羽のカモメがいてくれた・・「セグロカモメ」↓

それから、ウバメガシの林を見ながら山の方へ道なりに歩いて行くと、
あるわ、あるわ、植物が・・。マサキの実やヤブツバキ、マンリョウの
赤い実、キブシの黒く硬くなった実、カンアオイ、コウヤボウキの花、
ツワブキ、サンキライの赤い実、シキミの花等々。

そして山から時々のぞく海では、何やら岩の上に鳥の姿が二つ、三つ
四つ・・・↓

山からの帰り、先ほどの岩の鳥が撮れるチャンスが来ました。
多分、左からウミウ、2番目もウミウ、3番目はオオセグロカモメ、
4番目はウミウ。↓

帰り5時頃、最後のお友達、多分、ウミネコの幼鳥?
そろそろ夕日の時間になってきたし、よくわかりません^^;↓

間違ってたら、教えてくださいね。
もう、お家に帰るのかな?

さようなら~♪皆、元気でね~!

ホンダワラ

きのうは雨の中にもかかわらず、国府宮神社の「はだか祭」が
行われました。
今年は名古屋の方が神男(しんおとこ)を務められたとか・・
お疲れさまでした。
きょうは雨も上がり、気温も二桁になるとのこと・・。
でも、風が結構あるので、少し寒く感じられます。
この季節、あちらこちらで梅が見頃なので人出もあるでしょうね。
皆様はどうお過ごしでしょうか?

さて、fabはきょうも島紀行の続き・・^^;。
島の海岸べりのコンクリートの上にこれがドサッと置かれていました。
これは何でしょう?

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

答は「ホンダワラ」でした^^v。

群生して大きく生長するので、沿岸で「海の森」=藻場(もば)を
形成しているようです。
ホンダワラは褐藻類の海藻ですが、その他、私達がよく知っている
コンブやワカメ、ヒジキ、モズクなどもそうです。
ホンダワラは日本海沿岸では青森県から山口県までのほんとんどの
府県では食用とされているそうです。
一度、食してみたいものです。

茎は三稜形で太さ3-4ミリ程、下部の葉は楕円形あるいは披針形で、
縁にギザギザがあります。

三陸沿岸を除いた本州、および九州北部と四国北部の沿岸の
岩礁域に分布しています。

ヤマアイ

また寒の戻りがあり、寒いです。気温も一桁でした。
一時小雪も舞い、街路樹のハクモクレンがあったかそうな毛皮を
身にまとっていましたが、それでも寒そうでした^^;

さて、島で出あった植物、きょうは「ヤマアイ」をお届けします。
「山藍」と書きます。
山の藍という意味で、山地の林内に群生するようですが、
なぜか海岸近くの林縁にありました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さは30~40センチ程。

照りがある葉は向かい合って付き、葉脈が深く刻みこまれて
います。
葉は長楕円状披針形で長さ6~12センチ程、縁にギザギザがあり、
先は尖ります。
葉の表面と縁には粗い毛があります。↓

枝先の葉腋から花柄を出し、緑白色の小さな花を長い穂状に付けます。
これは雄株のようで、雄花の球状のガクは3裂し平開します。
また、雄花は多数の雄しべがあり、束生します。

茎は四角形です。

ヤマアイは日本最古の染色に用いる植物だったようですが、
現在の藍染め(タデ科のアイ)が渡来することで、その役割を
終えました。
が、「大嘗祭」の時に着る衣(「小忌衣(おみごろも)」→ヤマアイの
汁を刷り込んで模様をつけたもの)には施されているそうです。

図鑑にはヤマアイの花期は3月~7月と書いてありますが、
温暖なこちらの島では冬場でも咲いていました。

本州、四国、九州、南西諸島に分布します。

トウダイグサ科の植物です。