イチリンソウ

朝からは強い風が吹き、桜の花びらがどんどん舞い散っています。
そんな中、チューリップや藤の花は次々咲いています。
マンションのエビネの蕾にも色が付いてきました。

さて、きょうは・・先日、取り上げたスプリング・エフェメラルの
仲間の紹介です。
土曜日にイチリンソウとニリンソウが混ざった群落に出逢いました。

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先に「イチリンソウ」をお届けします。
カタクリよりも遅く咲くので、同じスプリング・エフェメラルでも
既に上層の落葉樹林は葉を広げていて、やや日が射す林床下で
咲いているという感じでした。

ひとつの茎に花をひとつだけ咲かせるのでイチリンソウと
名付けられました。

そこここに数輪ずつの集まりはあるものの、イチリンソウの個体数は
ニリンソウよりもずっと少なかったです。

イチリンソウの花の径は5センチ程とニリンソウよりもひと回り
大きめの花です。

葉は切れ込みが深い。

蕾もありました。

キンポウゲ科の植物です。

ヒカゲツツジ

きょうは風が少し強く、桜の花びらも舞って車窓に付いたり
しました。
濃いピンクのベニバナマンサクやキクモモの花、地植えの黄色の
フリージアカロライナジャスミン、白いユキヤナギの花が
目立ちました。
ヒラドツツジの花もボチボチ開いてきました。

さて、先日行った4月初めの山はヒトツバとヒカゲツツジの
オンパレードでした。
きょうは、ヒカゲツツジをお届けします。
「日陰躑躅」と書きます。
文字どおり、日陰に生えるツツジという意味ですが、日陰だけに
生えている訳ではなく、日向にも生えていました(^^;)

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ひとめ見た時、シャクナゲ?と思いました。
山地の岩や崖に生える常緑低木です。

クリーム色の花は3~4センチの漏斗形で、先が5つに裂けています。↓

長い雌しべが1本、雄しべは10本あります。↓

葉は披針形から広披針形で先は尖り、長さ3~7センチ、
幅1~2センチ程で枝先に互い違いに輪生状に付きます。

また、花は枝先に2輪から4輪付きます。

関東以西の本州、四国、九州に分布します。

ツツジ科の植物です。

この山ではシロハラ、ヒオドシチョウ、キチョウ、ルリタテハ
ニホンカナヘビ、イボタガ
などいろんな生き物にも出会うことができ、
大満足しましたV(^_^)V。

セントウソウ

きょうは朝から雨となり、花嵐の一日です。
マンションの桜も雪が降ったようにアスファルトの地面に
降り積もっていました。
こちらではもう、桜ともお別れですね。
今年も十分堪能させていただき、有り難いことでした。

さて、先日出かけたカタクリが見られた山裾にはタチツボスミレ
ヒメカンアオイ
セントウソウがいっぱいありました。
きょうはセントウソウをお届けしたいと思います。
「仙洞草」と書きます。
セントウソウはセリ科の中では最も早く花を咲かせます。
まだソメイヨシノが開花する前頃から咲き始めるようです。

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高さは10~25センチ程で、小型で繊細な感じがします。
日の当たらない林や、登山道などでよく見かけます。
直径3ミリ程の小さな白色の花を多数付けます。
花びら5個、雄しべ5個、雌しべの先は2裂します。

北海道、本州、四国、九州の山野の林内や林縁などに生えます。

セリ科の植物です。