ハナイカダの雄株

おととい、マンションのエビネが数輪咲きました。
街路樹の下で信号待ちをしていたら、足元にどこかで見た花が
いくつも落ちていたので、見上げたら、やっぱり!
イチョウの雄花がたくさん付いていました。

さて、先日訪れた可児川岸の植物をお届けしたいと思います。
隣りに川が流れて、反対側は崖があり、足元がぬかるんでいる
細い道を通り抜けると、光が射す所にあれっ?またまた、どこかで
見たような植物が・・。
葉に透けて見えるのは?

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

小さな花の蕾のシルエットでした。
ハナイカダでした。
よく見ると雄株でした。
きょうは「ハナイカダの雄株」をお届けします。

光沢がある葉は互い違いに付き、縁には浅いギザギザがあり、
その先は芒(のぎ)状になっています。
葉の中程に雄花の蕾がいくつか集まっています。
まだ、花は開いていませんでした。

高さ1~3メートル程になる落葉低木です。

湿り気のある所が好きなようです。

ミズキ科の植物です。

過去記事はこちら→
ハナイカダの花

オガタマノキ

昨夜の熊本の大きな地震に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
まだ、余震の恐れも続いているようですが、どうか被害がこれ以上に
なりませんように・・お祈り申し上げますm(_ _)m。

さて、写真を撮ったまま忘れていた植物を思い出しました(汗)・・。
今、アップしないと時節を違うので、きょうは「オガタマノキ」を
お届けします。

「招霊の木」と書きます。
三月下旬に母の13回忌でお寺に出向いた時のこと・・。
木の下に何やら花びらがいっぱい落ちていて気づきました。
上を見上げるとオガタマノキの花が・・。
花はもう終盤で2~3輪しか枝に残っていませんでしたが、
初めてまともに花を見ることができました。
きょうは「オガタマノキ」をお届けします。
日本に自生するモクレン科では唯一の常緑樹で、
高さ20メートルにもなるそうです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

境内のは10メートル程でしたが、高木で全体は撮れませんでした(^^;)。
1センチ程の花柄があり、花の元は紅紫色を帯びています。

花は直径2~3センチ程で、同じモクレン科のモクレンコブシよりも小さいです。

葉は互い違いに付きます。
葉の長さは5~12センチ程、倒卵状長楕円形で、先はやや細くなって
いますが鈍端です。
葉は肉厚で縁は波打ち、表は光沢があります。
葉柄があり、長さは2~3センチ程です。
葉裏は灰白色を帯びています。

樹皮は灰褐色です。↓

花びらは普通12枚あるそうですが、そこまで
確認できませんでした。

天照大神の天岩戸隠れの神話で、天岩戸の前で舞った
天鈿女命(アメノウズメノミコト)がこの木の枝を手にしていたとされ、
古くには榊とともに神前に供えていたそうです。
寺社に植えられることが多いです。

関東以西の暖地にまれに自生します。

その他、1円硬貨の図案は招霊の木のようです。

モクレン科の植物です。

参考:カラタネオガタマは中国原産で、日本でも庭木や生け垣として
よく植えられています。近所のお宅にもあります。

ニリンソウ その2

朝から雨模様、斎場に行く途中、街路に植わった八重桜が
ピンク色に煙っていました。

さて、スプリング・エフェメラル、きょうは「ニリンソウ」を
お届けしたいと思います。

以前にも「ニリンソウ」はお届け
したのですが、
こんなに群生しているのは初めて見たので、
もう一度お届けしたいと思います。

2本の長い花の柄を伸ばし、先に花径2センチ程の白い花をそれぞれ
1本ずつ、計2本付けるので「ニリンソウ」と名付けられました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

茎につく葉は茎を抱いて3枚が輪生し、深い切れ込みがあります。
その中心から花茎を2本立てて花を2輪付けます。

花びらと見えるのはガク片だそうで、普通5枚で白色です。
花の径は2センチ程でイチリンソウよりひと回り小さい花です。
いい写真がないのが残念ですが、混在している所ではその違いが
目で見てよくわかりました。

ニリンソウの個体数はイチリンソウよりもずっと多かったです。
イチリンソウとほぼ同じ時期に咲きます。
葉の切れ込み方が違い、葉柄が全くないのが特徴です。

有毒のヤマトリカブトの葉によく似ているといわれます。
ニリンソウとヤマトリカブトは同じ環境に生え、若葉の頃は
とても似ているので注意が必要です。

キンポウゲ科の植物です。