ヒナノウスツボ

明治43年生まれの伯母が先週106歳で永遠の眠りにつきました。
頭も体もしっかりしていた人でしたが、去年の秋に会ったのが
最後となってしまいました。
尊敬すべき人でした。
寂しい・・。
そして、世話したお嫁さん(80歳ほど)に頭が下がります。
今年は4月に二人、5月に一人、そしてこの7月と・・
喪服の出番ばかりです。

さて、気をとり直して、きょうは・・
4年前に霊仙岳に登った時に出逢えた「ヒナノウスツボ」をお届けします。
「雛の臼壷」と書きます。
小さな壷の形に似た花の姿から、雛の臼壷と名付けられました。

山地の林内の日陰、やや湿った所に生えていました。
目立たない花が咲いていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉は向かい合って付き、葉の元は楔形で葉柄に流れ狭い翼に
なっています。
卵状楕円形で長さ6~11センチ程、縁に粗いギザギザがあります。

少しわかりにくいですが、花柄には腺毛(先端が球状に膨らみ
液体分泌する毛) が生えています。

花は暗紫色で長さ1センチ足らず、上唇は2裂し、その内側に雄しべ、
その下に雌しべが伸びています。
下唇は3裂し、下側の1片は外に反り返っています。

花期は図鑑には7~9月とありますが、この写真は5月26日に撮りました。

関東以西の本州、四国、九州に分布します。

ゴマノハグサ科の植物です。

<お知らせ>

この度、野外植物が500種ほど検索できるサイトを開きました。
ご活用いただければ幸いです。
こちら

カラタチバナの花

きのうから7月に入りました。
6月24日にクマゼミの初鳴きを聞きました。
きのうも鳴いていました。
夏休みももうすぐですね。

さて、きょうは・・「カラタチバナの花」をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

光沢がある葉は互い違いに付きます。
葉先は尖り、縁には波状のギザギザがあります。

白い花は開くと5つに深く裂け反り返ります。
ガクも反り返っています。

こちらもご覧下さい→カラタチバナの実

そして、*虫がお好きな方はこちらへもどうぞ→
☆むしふぁぶテスト中

ナツハゼの実

毎日のように梅雨空ですが、皆様おかわりございませんか?
我が家はベランダのキュウリが収穫できるようになり、
楽しみが増えました^^v。

さて、きょうは・・里山にあったナツハゼの実をお届けします。
ブルーベリーと同じツツジ科の仲間です。
実は、秋に黒く熟し食べられるようになりますが、6月下旬で
赤紫色になっています。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

調べてみると、長野県信濃町の標高660メートル程の所では
栽培されている
所もあるようです。
完熟した実をリキュール漬けにすると見事なまでに鮮やかな
赤紫色のお酒ができるそうです。
また、完熟した生の実を食べてもさっぱりした酸味で、酸味が
苦手でない方なら十分いけ、なかなかの美味だそうです。
もちろん、ジャムにも利用されるとのこと・・。

その他、完熟した実はブルーベリーよりも濃い紫色が出るそうで、
染色にも利用されるらしい。

完熟した実を食べてみたいなぁ^^。

過去記事はこちら→ナツハゼ