タケニグサ

きのうの午後、ツクツクボウシの声がしました。
今年は2週間ほど早いようです。

さて、きょうはなかなかアップできなかった「タケニグサ」を
お届けします。
「竹似草」と書きます。
茎が長くて中空になっており、秋の終わりになり枯れた茎が
竹に似ているということで、名付けられました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

7月に蕾、花、実が揃った個体が撮れました。

高さは1~2メートル程になるようです。

日当たりのよい崩壊地によく見られます。

茎は白っぽくやや青みを帯びています。

茎を傷つけると黄色の乳液が出てきます。
この汁は有毒でアルカロイドが含まれているそうです。

葉は長い柄があり互い違いに付き、キクの葉に似た切れ込みがあり、
かなり大きく20センチ大になるものも・・。
葉の裏は白い毛がびっしり。

花は6~8月頃、茎の頂きに白色の小花を多数つけます。

写真の上の方のは蕾で、白くて長く先の方が太い。
その下にある花は、波打つ糸状のものは花びらではなく雄しべで、
花びらはありません。 雌しべは見え隠れしています。

雄しべは多数あり、雌しべの花柱は短く、柱頭は太くなって2裂しています。

実は扁平で2センチ程のが多数付き、中に種が入っています↓

実の中の種が風に吹かれて音がするということで「ササヤキグサ」という
ロマンチックな別名もあるようです。
見た目、ちょっとエキゾチックな感じがしますが、日本古来からある花です。

本州、四国、九州に分布します。

ケシ科の植物です。

キソキバナアキギリ

37度近くあったきのうの猛暑と違い、きょうは朝から雨模様・・。
少し息がつけそうかな・・ふ~(^_^;;)。

先日、久しぶりにちょっと足を伸ばし、木曽の柿其(かきぞれ)
渓谷まで行ってきました。
牛ケ滝に行く途中の山地の林内に、特徴ある葉を持った植物が
目にとまりました。
残念ながらガクだけで花はもう終わってしまっていましたが、
連れ合いがキバナアキギリじゃないかな?と申しましたので、
ふ~ん、初見だし、記念に撮っておこうかということで、
撮ったのはこの一枚のみ・・。

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

帰宅して調べたら花期がキバナアキギリより早いようなので、
なおも調べたら、なんと「キソキバナアキギリ」だったようです。
「木曽黄花秋桐」と書きます。
長野県木曽地方で発見されたキバナアキギリの変種だそうです。

茎は高さ20~50センチ程でした。
もっとしっかリ写真撮っておけばよかったな~(泣)。

花期は5月下旬~7月中旬とキバナアキギリより早いです。

長野県木曽地方~岐阜県、愛知県東部に分布します。

シソ科の植物です。

マツバラン

雨上がりの強風に桜の花びらがどんどん散っていきました。
我が家の玄関前も風が運んだ花びらが吹き寄せに・・。
♪桜の花よ 散りなさ~い♪
きょうは一日家にお篭りでした。
さて、我が家に随分前からある「マツバラン」をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「松葉蘭」と書きます。
茎が二つに分かれ、松葉のようなので命名されました。
また、帚(ほうき)状の姿から、別名をホウキランとも言うそうです。
フムフム、これは納得。(*^∇^* )
でも、ランと名が付きますが、ラン科でありません。(一。一;;)エッ?
答えはこの記事の最後に・・^^。

茎には葉がなく、二股に分枝しています。
分岐した枝は3稜があり、所々、小突起が稜の上に散在しています。

薄茶色~黄色っぽく見える部分には胞子が付いていました。

どうやら、胞子のうは3つに分かれているようです。

茎だけでできている「根も葉もない」ユニークな植物です。

鉢から抜いてみました↓

地下茎には菌類が共生しており、菌根のような状態で
栄養を得ているのかな。

マツバランは江戸時代から観賞植物として栽培され、
古典園芸植物の一つでいろいろな品種があります。
ちなみに我が家のは「水晶楽」という品種です。

本州(太平洋側は宮城県、日本海側は石川県以南)、
四国、九州、琉球、小笠原に自生しますが、
どんどん自生地は激減しています。
我が愛知県ではレッドデータブック(環境省絶滅危惧II類)に
指定されています。

主に岩の割れ目に生えることが多く、熱帯・亜熱帯域では
山地の自然林の樹幹に着生します。

答え^^↓
マツバラン科です。
そしてシダ植物です。(@^^)/~~~
マツバランはマツバラン科では日本唯一の種だそうです。