エビネ その2

昨日、マンションの庭のケヤキの上で何やらギィーという声が・・
上を仰ぐと、コゲラがケヤキの樹皮を嘴で剥いでポイッと捨てている
ではありませんか。
ほどなく、もう一羽コゲラが現れ、これまたギィーとご挨拶。
夏にもコゲラは姿を見せてくれました(*^^)。
さて、マンションの木陰にはエビネが毎年花を咲かせてくれます。
今年は少し増えたようですが、咲いたのは5株ほどでした。
そのエビネは、5月中旬にはもう咲き終えてしまいましたが、
滋賀の山のエビネは5月下旬に咲いていました。

遅くなりましたが、きょうは滋賀の「エビネ」をお届けします。
下山途中の疎林の中で一株だけ咲いていたのを見つけました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「海老根」と書きます。
地下茎がエビのように見えるところから名付けられました。
エビネは野生蘭の代表的なものですね。
このエビネの高さは20センチ程でした。

何か虫が訪れていました。何虫かな?

味わいのある花で人気もあり、展示会ではよくエビネを見ますが、
こうして山で見る自生のエビネは格別です。

*マンションのエビネ→過去記事エビネ

よりアップで・・↓

見られたことに感謝(^人^)です。

日本原産です。

ラン科の植物です。

サツキヒナノウスツボ

時々通る道にある、アメリカキササゲの花が
せわしく落花していました。
きょうから6月ですね。

きょうは滋賀の山で出合った「サツキヒナノウスツボ 」をお届けします。
登山途中の道脇のやや日陰の湿った林で、トリカブトの
群生の中に、これを見つけました。

草丈は60センチ程でしたが、後ろへ下がることができず、
草体全体が撮れませんでした(泣)

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉は向き合って付いており縁にギザギザがあります。

茎には毛が多いです。

そうそう、「五月雛の臼壺」と書きます。
五月に咲く花の形から名付けられたそうです。

花色は暗紫色で地味ですが、花の形はなかなかユニークです。

風でブレてしまって見にくいですが、白っぽい雄しべと雌しべ
(雄しべの下の細い棒)が飛び出てるのがわかりますか。
もう、一枚!

ゴマノハグサ科の植物です。

お知らせ:
開花期と分布地域から考えて「サツキヒナノウスツボ」と訂正させて
いただきます。
開花期は5月頃。
分布地域は秩父・奥多摩の山地、中央アルプスの伊那側、伊吹山地(6/3fab)

ゴマギ

窓から見えるご近所の屋根に、この頃同じような時間にいつも、
カラスが止まっているのが気になります(笑)。
ベランダではデンドロビュームとシランが終わりがけで、
アイスバーグが蕾を持っています。

さて、きょうは山地の谷筋にあった「ゴマギ」をお届けします。
「胡麻木」と書きます。
葉を揉むとゴマのような香りがすることから名付けられました。

高さ7メートル程に達する落葉高木です。
この木は5メートル程でした。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

幹の樹皮は灰褐色でよく見ると皮目があります。

葉にははっきりとした葉脈があり、向かい合って付き、
長楕円形~倒卵形で縁にギザギザがあります。

また、葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は白緑色で全体に
細かな毛が密生しています。

ガマズミに似た5個の飛び出した雄しべと1個の雌しべを持つ、
白くて小さい5裂した花を多数付け、花全体は円錐形になります。

関東地方以西の太平洋側、四国、九州 に分布します。

スイカズラ科の植物です。