アオギリの花

道を歩いていたら、何か花殻のようなものが道いっぱいに落ちて
いたので、見上げると「アオギリ」でした。
大きいものは、高さ15メートルになる落葉高木で、
7月になると花が満開になるようです。

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青桐と書きます。
桐に似た葉と樹皮の色から名付けられました。

伊豆半島、愛媛県、高知県、大隈半島、琉球列島などに自生して
いるようです。
公園や街路樹など、こちらで見るアオギリは植栽されたものです。

撮った写真を見たら、ひとつの花の房の中に雌花と雄花が
混在していました。蕾も実も見えます。↓

雄花と蕾のアップ↓

雄花は、こん棒のような形をしており、
先端の丸くなったところは、葯の集まりだそうです。

花びらのように見えるのはガク片(5個)で、
くるりと巻いたリボンのように反り返っています。

次は雌花のアップ↓

画面真ん中に蕾と雌花が3つ見えますね。
雌花には雄しべがありますが、ほとんど花粉がないそうです。

次は実のアップ(画面左は雄花、右が実)↓

実は5つに割れています。
これは、雌花の子房が5つの部分から成り立っていたことを
現しています。
この一つ一つの部分を「心皮」というそうです。

その他、互い違いに付く葉は、掌を開いたような形で3裂~5裂し、
長い柄があります。
葉裏はやや白っぽいです。

アオギリ科の植物です。

過去記事はこちら→アオギリ

ハマセンダンの雄花

台風後、なんだか少し涼しい名古屋です。
さて、隣の区に市内有数の緑地がありますが、そのそばに
以前載せたことがあるハマセンダンの木があります。
久しぶりにふらっと出かけたら、なんとラッキーなことに花が
咲きかけていました。

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高木なのでなかなか撮りづらい^^;

花をアップすると・・↓

雌雄異株のようで、これはどうも雄株で雄花のようです。
5個の雄しべが花びらより長く突き出て黄色の葯が目立ちます。

中を覗くと・・↓

花びら5個で雄しべも5個です。真ん中に退化した雌しべが1個あります。

南国の海岸付近の日当たりの良い林には、ハマセンダンが
よく群生しているようです。

おまけ:

葉にアゲハの幼虫がいました。

5齢虫↓

過去記事はこちら→ ハマセンダンハマセンダンの実

マサキ

朝も晩も夏の虫の声がします。
窓を開けて涼しい風が吹いてくると、つかのま、生き返ったような
気がします。

コシアキトンボが、今年も6月からマンションの樹上や
上方の空間を旋回しています。

さて、きょうは「マサキ」の花をお届けします。
実家の庭にマサキの木があったのに、つい最近気が付きました。
マサキです↓

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今まで全然気がつきませんでした。
知多の海岸でも目に付いたのに実家にあったとは・・燈台下暗しですね。
ちょっと前からマサキの薄黄緑色の可愛い花が咲いていました。

蜂が花のまわりを飛びまわっています。
花びらは4枚、雄しべも4本。
雌しべは1本で写真ではわかりづらいですが、先が短く4つに
分かれています。

縁に浅いギザギザがあり厚く光沢のある葉は、短い葉柄があり、
向き合って付いています。

園芸種のキフクリンマサキもそばに植わっていました。↓

花はマサキの花と同じです。↓

北海道南部以南、本州、四国、九州、琉球、小笠原に分布します。

ニシキギ科の植物です。

過去記事はこちら→マサキの実