オヤマボクチ

あちこちで紅葉狩りの便りが聞かれます。
とても良いお天気で、行楽地も満員でしょうね^^;。

さて、きょうは、大変遅くなってしまいましたが、
ひと月ほど前に撮った「オヤマボクチ」をお届けします。

「雄山火口」と書きます。
葉裏に白い毛が密生していて、昔はこれを集めて火打ち石の
火花を移しとる火口(ホクチ)にしたことから名付けられました。

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山地にあって、高さは1メートル~1メートル50センチ程です。

茎先に直径4~5センチ程の頭花が横向き、またはやや下向きに
付いています。

筒状花は紫色をしています。

葉の裏には白い綿毛が密生していて白く見えます。
信州ではこの葉の裏の繊維をお湯でゆっくりもどし、蕎麦の繋ぎに
使っている所があるそうです。

上の方の葉は小さく楕円形、互い違いに付いています。
下部に生える葉は長さ15~35センチ程の
三角状の卵形で、先は尖り、基部はハート形、縁には不揃いのギザギザ
があります。

開花時期は9~10月です。

北海道西南部、本州(青森県~岐阜県)、近畿以西にはありませんが、
四国にはあり、また中国地方の中南部にも分布しているそうです。

キク科の植物です。

ホソバノツルリンドウ

きょうは昼間は外を歩くと暑いくらいだったのに夕方から急に
冷え込んできました。
なので、夜は鍋にしました^^。
一週間のご無沙汰でしたが、蛇峠山の植物をお届けしたいと
思います。

朝露がまだ残っている8時半頃に山に入って、20分程歩いて
見つけました。
ホソバノツルリンドウ(細葉の蔓竜胆)です。
他の植物にからみついて伸びるつる性の植物です。

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ツルリンドウに似ていますが、茎は細く緑色です。

細い葉が向かい合って付き、披針形で先は長く尖っています。

蕾のもありました。

葉は主脈のみ目立ちます。

長い柄があり筒状の花は、先が4裂しています。

花が下を向いているので、失礼して・・^^;

雌しべの先の柱頭が見えています。

11時頃、こんなにたくさん花が付いていたのを発見!↓

北海道、本州、四国の山地に分布します。

リンドウ科の植物です。

クコ

昨日と今日の午後、南の庭にエナガの群団が訪れました。
そして昨日、近所を歩いていたら、雑木林を囲むフェンス越しに
小さな淡紫色の花がひとつチラッと見えました。

きょうはこの花「クコ(枸杞)」をお届けします。
角の明るい場所に生えていました。

葉は2~3センチ程で柔らかく、節に数葉ずつ集まって付いています。
1~2センチ程の小枝の変化した短い刺が互い違いに付いています。

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角を曲がると、あ、まだ二つ、三つ咲いていました。
直径1センチ程の小さな淡紫色の花ですが、整った綺麗な花です。

横顔です^^↓

開花期は夏~初秋です。

細くて華奢な体つきをしていますが、落葉低木だそうです。

葉を乾燥したものは枸杞葉(くこよう)、成熟した実を乾燥した
ものは枸杞子(くこし)、根の皮を乾燥したものは地骨皮(じこつび)
として古くから利用されています。

ナス科の植物です。