オオニシキソウ

きょうから霜月、実家の庭の小菊がそろそろ咲きそうです。
でも咲き揃う頃には更地となり、庭がなくなってしまうので
植木鉢に移し替えました。
あと数日で、生まれた時から慣れ親しんだ庭と別れるのは
非常に感慨深いものがありますが、しかたありません。

さて、まだまだ、近江長岡の記事です^^;
田の畔に赤っぽい茎で斜めに立ち上がり、何やら花のようなもの
を付けた草を発見!
近づいて見たら、「オオニシキソウ」でした。

きょうはこの「オオニシキソウ」をお届けします。
「大錦草」と書きます。
「大形のニシキソウ」という意味で名付けられました。
名前は大きいですが、花は2ミリ程の小さな可愛い花です。
4ミリ程の緑や赤の実もいくつか付いていました。
その色合いがとても魅力的だったので≧[◎]oパチリ!

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

茎は斜めに立ち上がり(直立っぽいのもありました)、20~60センチ程の
高さになり、よく枝分かれし、赤っぽいです。
片側に毛があるようです。

葉の表面は青緑色、裏面は白緑色。
葉には縁に低くギザギザがあり、疎らに毛もあり、
長さは1.5~3.5センチ程で幅0.6~1.2センチ程向き合って付いています。

花は夏から初秋に咲きます。
雌雄異花で、雌花は雌しべ1個、雄花は雄しべ1個だけでできているそうです。

写真をズームすると、6本の花柱を広げているのが雌花。

白い花びらのようなものが付いているのが雄花です。
白いのは花びらではなく、腺体の付属物だそうです。

北アメリカ原産の帰化植物です。

田の畔の他、道ばたや畑に生えます。

切ると白い乳液が出ます。

本州中部以南、四国、九州に分布します。

トウダイグサ科の植物です。

シロバナサクラタデ

こちらは台風一過、風の唸り声は聞こえるものの、青空が広がっています。
玄関の鉢がひとつ倒れただけで被害はなかったのですが、これから台風の
進路に当たる地域の皆様には、お怪我のないようにと祈るばかりです。

さて、先日、近江長岡に行く機会を得ました。
きょうは、そののんびりした田園風景の中、畦道に一本だけ見つけた
「シロバナサクラタデ」をお届けします。
「白花桜蓼」と書きます。

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉は細長く先は尖り、鞘状の托葉(葉柄の付け根にある一対の小さい葉
のように見えるもの)は長さ1~2.5センチ程で、縁には長い毛があります。

花期は8~10月です。

北海道~九州に分布します。

タデ科の植物です。

コウヤボウキ

朝8時に豊橋に台風が上陸し、こちら名古屋も、きょうの午前中までは
風雨共に激しい時もありましたが、お陰様で、玄関先のベゴニアの鉢が
数鉢倒れたくらいで済みました。
皆様の所はいかがでしたでしょうか?
被害が少ないようお祈りしています。

さて、随分とご無沙汰してしまいましたが^^;、
きょうは「コウヤボウキ」をお届けしたいと思います。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「高野箒」と書きます。
その昔、和歌山県の高野山には竹、梨、胡桃、桃などはなかったそうです。
利潤を得る行為を戒めるという意味で、商品作物の栽培が禁じられていた
のだそうです。それで竹箒が作れず、代わりにこの木の枝を束ねて箒を
作ったことから「高野箒」の名が付いたそうです。

「タマボウキ」という別名もあるそうです。

  

山地や丘陵のやや日当りのある乾いた林の下などに生える、
一見、草のように見えますが、落葉小低木です。

灰褐色の細い枝には、葉と同じく短毛があり、よく分枝します。

本年枝には、2~5センチ程の卵形の葉を互い違いに付けます。
縁に突起状のギザギザが数個あります。

前年枝にはやや細長い葉を3~5枚程束生しますが、花は付けません。

本年枝の葉、前年枝の葉、共に表裏に毛があり、ざらっとした感触で、
3脈が目立ちます。

秋に枝先に1.5センチ程の白~淡紅色の花を付けます。
花びらは細長く、先がカールしていて、たくさんの細くて白いリボンを
束ねたように見える花です。

本州(関東地方以西)、四国、九州に分布します。

キク科の植物です。