バイカツツジ

6月に入り、4日に毎年恒例のコシアキトンボの姿を
マンションの庭で見ました。
そして、昨日(8日)こちらは梅雨入り宣言が発表されました。
きょうの記事は5月末に行った八曽山の植物です。

山地の林縁にナツハゼに続き、「バイカツツジ」を見つけました。
「梅花躑躅」と書きます。
花がウメの花に似ているため名付けられました。

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高さは1~2メートル程の落葉低木です。

樹形は全体に細くひ弱な感じがします。

枝は灰褐色で細く、枝先に集まって互い違いに葉を付けます。
葉は薄く、葉柄に長い毛があります。
葉表には毛が散在し、葉裏の主脈上には長い毛があります。

花は直径2センチ程で、5つに切れ込んで反り返っています。
そして花には白地に紅紫色の斑点があります。
それが赤い輪のようにも見えます。

雌しべは1本、雄しべは5本ありますが、うち下3本は長くて
目立ちます。
また、花の真ん中には白い綿毛が見えています

北海道南部から本州、四国、九州に分布します。

ツツジ科の植物です。

ナツハゼ

先週、ウグイスやセンダイムシクイ(♪焼酎一杯グイーッ!)の声や、
川のせせらぎの音を聞きながら長い林道を歩いて行きました。
その林道は、どこにでもテイカカズラがあり花を付けていました。
また、草むらには色とりどりのケムシがおり、目の前にちょいちょい
ぶら下がっていたりしました^^。
大きな岩の所を通りかかると、テングチョウが数十匹の群団でお出まし~^^。
まさにテイカカズラとケムシとテングチョウのオンパレード!
今までにない凄い光景を見せてもらった後、滝に着きました。
とても良い滝でリフレッシュした後、いよいよ山頂へと・・・。
途中の林縁にスズランのような小さな花が咲いている木を見つけました。
「ナツハゼ」でした。
というわけで・・きょうはナツハゼをお届けします。

「夏櫨」と書きます。
夏にハゼノキのような紅葉が見られることから名付けられました。

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高さは1~3メートル程の落葉低木です。

ナツハゼはこの山のように花崗岩の土を好むようです。

茎は赤味がかった緑色で毛が生えています。

葉は互い違いに付き、長さ4~10センチ、幅2~5センチ程になり、
先は尖っています。
葉の両面に粗い毛が生え、縁にも毛がはみ出るように生えているため
一見ギザギザに見えます。

花は赤っぽく、長さは4~5ミリ程の鐘形です。
花の先は浅く5裂して反り返っています。

雄しべ10本、雌しべ1本あります。

枝は灰褐色です。

花期は5~6月。

実は晩秋に黒く熟すと甘くなり美味しく食べられるそうです。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

ツツジ科の植物です。

ツクバネ

先日、一週間ぶりにジャケツイバラのあった場所を訪ねたら、
花はもう一輪も無くなっていました。
その後、久々に猿投山に向かいました。
今まで登ったことのないルートで行きました。
普段、運動不足なので結構こたえました(汗)。

きょうは猿投山で出逢った「ツクバネ」をお届けします。
「衝羽根」と書き、実が羽根つきの羽根に似ているので、
名付けられたそうです。

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高さ1~2メートル程の落葉低木です。
枝は多く分枝し、水平、やや垂れ気味です。

長さ3~7センチ程の葉は向かい合って付いており、縁には細かく
浅いギザギザがあり、先端は尾状に尖っています。

葉先に何やら緑のプロペラのようなものが付いています。
これが名の由来のツクバネの羽根か・・。

これは雌花でした。
雌花は枝先に1個つき、4枚の羽根のように見えるのは苞だそうです。

なおも、周囲のツクバネの木を見てまわると、先ほどとは違う花が
付いているのを発見!

小枝の先に淡緑色の4ミリ程の小さな花が付いていました。
また、若い枝は緑色ですが、古い枝は淡い灰白色です。
こちらの花が雄花でした。
木陰で少しボケ気味ですが、反り返った花びらの四角形の花には
ポツポツと白っぽい4個の雄しべが見えます。
隣には蕾の花も付いていました。↓

ツクバネは雌雄異株で、モミ、ツガ林に生える半寄生植物だそうです。

本州(関東地方以西)、四国、九州北部の山地に分布します。

ビャクダン科の植物です。