フキ

雨に濡れた満開のハクモクレンの下、小学校の卒業式の後らしい
式服姿の親子連れを見かけました。
4月には新一年生で中学の門をくぐるのですね。

さて、”新”といえば、新玉葱、新人参、新キャベツ、新生姜、

新じゃがの季節ですね~(^m^)ムフ (←食べものばっかりかいっ!
新じゃがの皮はホントに薄いですね~。
数日前、茹でで皮つきのまま、何もつけずに食した新じゃがは、
小粒ながらとても美味しかったです。

おとといはスーパーに地元愛知、知多半島の蕗も出ていたので、
長いまま買ってきて、下茹でし鰹節で煮ていただきました。

葉柄(葉の茎の部分)がいわゆる「フキ」として食用になりますね。
柔らかくて、とても香りがいいです。
いっぺんに食卓に春がきました~♪

きょうは「フキ」をお届けします。
全国で栽培されているフキの品種の大部分が、200年以上前に知多半島の
加木屋村(現 東海市)で見つかった「愛知早生ふき」だそうです。
フキは愛知の伝統野菜のひとつなのですね。

蕗に葉が付いていました。葉の真ん中が少し破れていますが・・。
広げるとこんなに大きく、円形で新聞紙大(葉の表)↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

白っぽい葉の裏↓

葉はツワブキと違って光沢はなく、薄く柔らかい感じです。

縁にギザギザのある葉に細かい毛がいっぱい生えていました↑

この葉で、あと二品作りました。

「蕗の葉の梅肉炒め」↓

「蕗の葉とゴマ味噌炒め」↓

炊き立てご飯にピッタリですが、いわんや、酒の肴をや(#^.^#)

キク科の植物です。

一水

朝から弱い雨が降って静かな一日でした。
窓辺から見える山は雨に煙って、近所の梅は盛りを過ぎたのか
赤っぽくぼんやりしていました。
また、車窓から見えた庭木のサンシュユやハナモモは雨露を
まとって、しっとりと見えました。

さて きょうは、おととい撮った近所の藪にある白椿を
お届けします。
先回、名前不明の椿と言っていた白い八重の椿ですが・・。
多分、「一水(いっすい)」だと思います・・。
見上げる程のかなり大きな木です。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

枝垂れ性です。

藪に日が射しています。

とても素敵な白椿です。

椿は古事記の昔から人々に親しまれてきた花です。
椿は桜と違って、ひと月近く楽しませてくれます。
花の少ない11~4月まで茶席でも重宝する花です。
そういえば、母が使っていた珊瑚で作った椿の帯留め、探さなきゃ・・
どこいったかな?

薬草覚え書き

近所の藪では、白の八重咲きの名前不明の椿の他、
ピンク地に濃いピンク、縦絞り白覆輪で牡丹咲きの、その名も
「光源氏」という椿が次々と開花してきました^^。

昨日、「薬草利用の基礎知識」という講演会に行ってきました。
きょうはその中で心に残ったことを順不同につらつらと
書きちらしますので、御用とお急ぎでない方はどうぞお付き合いを・・。

☆薬草は古いことに値打ちがある。

大昔から臨床実験されてきた・・ゲンノショウコ、センブリドクダミ
そういえば、亡き父も、庭に生えた十薬(ドクダミのこと)を
日に干し、お茶にして飲んでいましたっけ・・。

☆くすり=草摺り(くさすり)
薬=草冠(くさかんむり)に楽で、草を楽しむ

☆薬草利用の歴史

野生のゴリラ等、500万年くらい前から薬草利用の歴史はあるそうです。
すンご~い!そんな昔から~w(゚o゚)w オオー!

その他、紀元前2000年頃、
楔形文字に刻まれた最初の薬草は hul gil よろこびの草
それはケシのこと。
シャーロクホームズの「もう一つの顔」のアヘン窟を思い出しました。

聖書に出てくる薬草としては「没薬(もつやく)」、ミルラともいい、
お香としての用途の他に、防腐剤としてミイラ作りに使われ、
その語源となりました。

古事記には「蒲黄(ほおう)」が出ているそうです。
「因幡の白兎」のお話ですね。
蒲黄はガマ、コガマ、ヒメガマの成熟した花粉を乾燥したものです。
ブログ内参考記事→
コガマ
ヒメガマ

我が家では到来物の薬草茶(ドクダミ+クワ+マタタビ+スイカズラ)や
自家製のウメ酒やキンカン酒等の薬用酒をたまに飲んでいますが、
皆様のお宅ではいかがでしょうか?
薬草風呂を楽しむのもいいですね。

「自然と先人からのいただきものを上手に使うために」という
サブタイトルもさることながら、教授のお人柄がわかる楽しい
講演内容でした。

おまけ:
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↑これは「麦門冬」の地上部の写真です。
バクモンドウ(麦門冬)とは、ジャノヒゲの根をさし、所々、太く
紡錘形で、乾燥させて生薬として使います。

過去記事もご覧下さい。→
ジャノヒゲの実