エンシュウムヨウラン

五月晴れ、陽が射すところは暑いですが、吹く風は爽やかです。
マンションのサツキも次々と咲いてきて、目にも色鮮やかです^^。

先日、静岡県と愛知県でしか見られないという蘭に出会えたので、
お届けします。

それは「エンシュウムヨウラン」です。「遠州無葉蘭」と書きます。

静岡県西部(遠州)で発見され名付けられました。

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名前の通り葉がないので、根に菌を飼って栄養を補給するそうです。
葉緑素を持たない腐生植物です。

ひとつ見つけると、ここそこに十数輪咲いていました。

アリが訪問していました。

たまに木洩れ日が射す程度の薄暗い林の傾斜面にありました。

その腐葉土の中から葉のない、10~20センチ程の焦げ茶色の

細い茎が出ており、地味な黄色(ロウバイの色)の花が咲いていました。

上から写真を撮ってみました。

花は1.5センチ程でした。

花も茎も地味な色で目立たず、よく見ないとスルーしちゃいそうです。

ラン科の植物です。

コチャルメルソウ

県内にあるバードシャワーで有名な山に行く途中の渓流沿いで、
「コチャルメルソウ」と出会いました。

「小哨吶草」と書きます。

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花びらは5枚あり、魚の骨のよう・・。
1枚の羽状の花びらは、9つに切れ込んでいるもようです。

葉は緑色で浅くギザギザがあり、葉の両面には粗い毛が
こんなふうに生えていました。

雄しべは5つ、雌しべはひとつでした。

実はこんなふうでした。

本州、四国、九州に分布しているそうです。

ニッコウネコノメ

きょうはお天気下り坂とか・・しばらく雨が降ってなかったので、
ちょうどよいタイミングかも?

先週の土曜日、先月取材した山の谷沿いの場所に再度行ったら、
「ニッコウネコノメ(日光猫の目)」を見つけました。

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山の湿り気が多い、やや日陰の場所に生えていました。

花はいくつか接近して付いており、ひとつの茎にまるでひとつの花が
咲いているかのように見えるのが特徴です。

雄しべは普通8個でガクより長く、葯は暗紅色で後に黒色になります。

葉は向かい合って付いています。

花びらはなく、ガクは4個で薄黄~黄緑色で平らに開いています。

東北地方南部~中部地方と四国の太平洋側に分布しているそうです。

ユキノシタ科の植物です。