カナクギノキ

数年前の秋に六甲山に行った時、黄葉したカナクギノキを
見たことがありますが、写真が残っていません(涙)。
落ち着きのある黄色だった印象です。
先月下旬に滋賀県の山で、またカナクギノキに出合いました。

きょうはその「カナクギノキ」をお届けしたいと思います。
「鉄釘の木」と書きます。
カナクギとは、釘(くぎ)のことではなく、樹皮に見られる
「鹿の子模様」から「かのこぎ」といわれていたのが訛った
という説が有力だそうです。

高さ6~15メートル程の落葉高木で、雌雄異株です。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

樹皮は淡褐色。
幹は太くなると小さな皮目が目立つようになり、
老木では不規則に剥がれます。

葉は長さ6~13センチ程で、幅は1.5~2.5センチ程で細長い。
葉の表面は緑色で、裏は白っぽい。

 

花は葉が出ると同時に開花するそうです。

カナクギノキの花 (多分、雄花)が落ちていました。

見上げると、花がいっぱい付いていました。

本州(箱根以西)、四国、九州の丘陵帯の林に生えます。

クスノキ科の植物です。

クロタキカズラ

時々通る道のアメリカキササゲの花はほとんど終わり、
サンゴジュにいっぱい花が付いていました。
そして、白いキョウチクトウも咲いていました。

さて、きょうは、先月下旬に滋賀県の石灰岩質の山に行った時に
出合った「クロタキカズラ」をお届けします。
「黒滝葛」と書きます。
名の由来は高知県黒滝山で初めて見つけられたことによります。
山の林のカナクギノキに巻きついていました。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

少し歩くと、今度はミズナラの木に巻きついていました。↓

山地の林内のやや湿った所に、まれに見られる落葉性のつる植物です。
雌雄異株だそうです。

葉は互い違いに付いて、先は尾状に尖っています。
縁には不揃いの粗いギザギザがあり、ギザギザの先は禾状に
鋭く尖っています。
また、葉の裏は緑白色で、葉の両面には短毛が生えています。

本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布します。

クロタキカズラ科の植物です。

ナギイカダ

きょうで9月も終わりですね・・。
実家のタマスダレの白い花が少し寂しげに咲いています。

先日、散歩していたら、あるお宅の玄関脇にナギイカダが
植えられていました。
きょうは「ナギイカダ」をお届けします。
「梛筏」と書きます。

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

地中海沿岸原産の常緑低木で、1860年代(江戸末期)に
渡来したそうです。

葉がナギに似ており、ハナイカダのように葉の中央部に
花が咲くことから名付けられたそうです。

長さ1.5~3.5センチの厚い葉の先端は棘になっており、
大変鋭く触ると痛いです。
じつは、葉のように見えるのは枝の変形したものであり、本物の
葉は小さな鱗片状に退化しており、ほとんど目立たないそうです。

雌雄異株だそうです。

花も見てみたいものです。

ユリ科の植物です。