クロタキカズラ

時々通る道のアメリカキササゲの花はほとんど終わり、
サンゴジュにいっぱい花が付いていました。
そして、白いキョウチクトウも咲いていました。

さて、きょうは、先月下旬に滋賀県の石灰岩質の山に行った時に
出合った「クロタキカズラ」をお届けします。
「黒滝葛」と書きます。
名の由来は高知県黒滝山で初めて見つけられたことによります。
山の林のカナクギノキに巻きついていました。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

少し歩くと、今度はミズナラの木に巻きついていました。↓

山地の林内のやや湿った所に、まれに見られる落葉性のつる植物です。
雌雄異株だそうです。

葉は互い違いに付いて、先は尾状に尖っています。
縁には不揃いの粗いギザギザがあり、ギザギザの先は禾状に
鋭く尖っています。
また、葉の裏は緑白色で、葉の両面には短毛が生えています。

本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布します。

クロタキカズラ科の植物です。

ナギイカダ

きょうで9月も終わりですね・・。
実家のタマスダレの白い花が少し寂しげに咲いています。

先日、散歩していたら、あるお宅の玄関脇にナギイカダが
植えられていました。
きょうは「ナギイカダ」をお届けします。
「梛筏」と書きます。

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

地中海沿岸原産の常緑低木で、1860年代(江戸末期)に
渡来したそうです。

葉がナギに似ており、ハナイカダのように葉の中央部に
花が咲くことから名付けられたそうです。

長さ1.5~3.5センチの厚い葉の先端は棘になっており、
大変鋭く触ると痛いです。
じつは、葉のように見えるのは枝の変形したものであり、本物の
葉は小さな鱗片状に退化しており、ほとんど目立たないそうです。

雌雄異株だそうです。

花も見てみたいものです。

ユリ科の植物です。

クロモジ

きのうの夕方、スーパーへ寄ったら、ツバメが巣を作り、
あわただしく出入りしていました。
もう、ツバメの季節なんですね・・。
見つけた子ども達が歓声をあげていました。

さて、きょうは和菓子に使う楊枝の材として知られるクロモジを
お届けします。

新しい枝の樹皮は最初、緑色ですが、次第に黒褐色となるようです。
名の由来は、枝の黒い斑点を文字とみて黒文字の名が生まれたという
説など、諸説あるようです。

葉に芳香があります。葉を揉むとよくわかります。

葉は枝の先端に集まって付きます。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

新しい葉の裏は、細く長い絹のような毛が多いです。↓

雌雄異株の落葉低木で高さは2~5メートル程です。

花は半透明の薄い黄緑色です。

まだ、開き始めたばかりで、雄花か雌花かわかりません。(>_<)

新枝は緑っぽいですが、黒い所もあり、表面に白いポツポツが見えます。

本州の山地に分布しています。

クスノキ科の植物です。