ニワウルシ

ツワブキの黄色の花があちこちのお庭でよく見るようになりました。
我が家の玄関のカラタチバナの実は今年は少ないですが真っ赤になっています。
ナンテンの実の赤も日に日に濃くなってきました。

さて、きょうは「ニワウルシ」をお届けしたいと思います。
公園などで見られる中国原産の落葉高木です。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

写真のは公園内に植えられたものです。
高木なので天辺あたりをズームして撮りました。
6月中旬に撮った写真で、所々に花が咲いていました。

わが国へは明治の初めに渡来したそうです。

明るい所に生え、生長が早いです。

別名はシンジュ(神樹)ですが、本名より別名の方がよく使われるようです。
私は最初、シンジュと聞いてなぜこの木が真珠なの?と思っていました(笑)
蛾のシンジュサンの食草、いや、食樹だそうです。

実が付いた全体写真がないので残念ですが、実は最初、緑色で後に赤くなり、
緑の葉に対比して遠くからでも目立つようになり、やがて実が褐色となります。

落ちていた実を拾ってきました。

薄い翼を大きく広げた、ほぼ中央に5~6ミリ程の種があるようですが、
重心は少しズレ、翼の端が軽くねじれています。
そのため、上下にくるくる回りながら、横方向に大きく弧を描くように
ひらひら飛行するそうです。
体操なら、前方宙返りにひねりも入って金メダル!と某書に書いてありました。
一度でいいからそんな場面を見てみたいものです^^。

実の中にある種はどうなってるのか?と翼をはずして種を取り出してみました。
そして種の中はどうなってるのか?と割ったら空洞でした。↓

あれっ?どこかに種を落としたのか?と探してみたけどわかりませんでした。

もうひとつ違う種を今度は一晩水につけて、自然乾燥した種(写真左)の
外皮をそぉっとはずしてみたら中から3ミリ程の種が出てきました(写真右)↓

種は風で散布され軽いです。

葉はウルシに似ていますが、ウルシ科ではなくニガキ科だそうで、
ウルシのようにかぶれる心配はないようです。

ボダイジュ

一週間ほど前、友達が面白い実を拾ってきたと教えてくれました。
「ボダイジュ」の実でした。
気になっていたのですが、きのうやっと取材できたので、
きょうは「菩提樹」をお届けします。

日本で菩提樹と呼ばれているのは、ほとんどが中国原産の菩提樹で、
シナノキ科の木です。
(お釈迦さまが悟りを開いたのはインドボダイジュの下で、クワ科の木です。)

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高さは15メートル程ありました。

樹皮には縦に筋が入っていました。

落葉高木です。

木の下には友達がくれた実が落ちていました。

上を仰ぐと、あっ、いっぱい実が・・。
普通の緑の葉に混じって、薄茶色のヘラ形をした葉の裏から
軸が出て、その下に実が付いています。↓

専門用語としては、薄茶色のは葉ではなく「ほう(苞)」だそうです。
「ほぉ~」(笑)

苞には複雑な葉脈模様が見えました。(ちょっと心引かれますぅ~♪)
この苞の中央から、エンドウほどの実がいくつか垂れ下がっています。

次は葉(裏)の写真です。↓

三角状円形の葉は互い違いに付いています。
写真の葉は縦12センチ、横8センチで葉柄は5.5センチありました。

次も葉裏の写真です。↓

葉の縁はギザギザがあり、その先は尖っています。

葉の特徴としては側脈がはっきりしており二次側脈も出ています。

葉を触ると柔らかい感触がし、特に葉の裏には毛が密生している
ことがわかります。
毛のために葉裏は灰白色です。
ルーペで見たら星状毛が見えました。

5~7ミリの硬くて小さい実は、表面がこれまた星状毛に覆われており、
灰褐色でした。

軸との基部はこんなふうに五角形になっていました。↓

シナノキ科の植物です。

花は6月に咲くそうですが、是非見たいものです。

追伸:セイヨウボダイジュのことをリンデンバウムと言うそうです。
そういえば、ハーブティーで良い香りのする「リンデン」というのを
飲んだことがありました。

リンデンバウムで思い出すのは、確か中学校の音楽の時、歌わされた
シューベルトの「菩提樹」があります。

     

♪泉に沿いて 繁る菩提樹 慕いゆきては 美し(うまし)夢見つ
 幹には彫(え)りぬ ゆかし言葉 うれし悲しに 訪いしその蔭
 訪いしその蔭

この詩は、恋に破れた男の放浪の旅を描いた物語だったってこと、
最近知りました^^;;

レモン

ベランダのゴーヤも実があと2つ付いていますが、終盤になりました。

5月の初め、ベランダの鉢植えレモンに何やら赤っぽいものが付きました。
これって蕾?↓

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2週間経ったら、開花しました。↓

花びらの外側は赤っぽいです。↓

6月初めの様子↓

次々と開花してきました。↓

小さな実も付き始めました。↓

小さな実は3~4個付きましたが、途中で落ちてしまったりして、
最後まで残ったのはひとつだけ。

その実が8月の終わりには縦5センチ、横4センチ程の大きさになりました。↓

9月中旬まで様子を見ていましたが、それ以後あまり大きさも変わりなかった
ので、先日、秋刀魚を焼いた時、このレモンの果汁をしぼってかけました。
とても新鮮な香りで、秋刀魚がよけい美味しく感じられました^^v
やはり自家製レモンはひと味違いますネッ^^。

ミカン科の植物です。