ミヤマシキミ

ここのところ、春の陽気が続いていますね。
実家の庭のニホンズイセンも一叢、楚々と咲いてくれています。
垣根のサザンカはそろそろ終盤を迎えましたが、
まだもう少しは大丈夫かな・・。
白梅も5分ほど咲き揃い、馥郁たる香りを放っています。
白梅の横の花梨の葉も知らぬ間に青々と芽吹いていました。

きょうは「ミヤマシキミ」をお届けします。
「深山樒」と書きます。
葉がシキミ(樒)に似ていて、山に生えることから名付けられました。

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本州(関東以西)、四国、九州の山地に分布する常緑低木です。

葉は枝の上部に集まって付き、輪生のように見え、
互い違いに付いています。
長めの楕円形の葉の表面は濃い緑色で光沢があり、
革質でつるつるしています。
葉柄は赤紫色を帯びています。

まだ、3月は蕾でした。
来月4月頃には花開くかと・・?
開花した写真が撮れるといいんですが・・。

シキミの実 は有毒ですが、
このミヤマシキミも赤くなった実が特に有毒だそうです。

低山の林内、庭木、生け垣の他、
神社の境内にも植えられていることもあります。

よく似たものにツルシキミがあります。
2~3度、見たはずですが、まだアップしてませんね・・^^;;

ミカン科の植物です。

ドウダンツツジの紅葉

きょうの午後3時頃、実家に行ったら、庭にジョウビタキの♀が
洗濯竿に止まっていました。
ジョビちゃんと声をかけると、鳴きながらマサキの枝に飛び移りました。
マサキの実もはじけかけています。
すると、メジロも数羽、姿を現してくれました。
亡くなるちょっと前、最近スズメとキジバトばかりで、ジョウビタキ等は
ついぞ姿を見せなくなった・・と嘆いていた父でした。
きっと父も喜んでいることでしょう。

さて、やることだらけでやたら気ぜわしい年末・・^^;
月初めに撮った写真の中から「ドウダンツツジ」をお届けします。

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菱形の葉で紅葉がとても綺麗です。

よく見ると実もできていました。

ドウダンツツジの「ドウダン」は「トウダイ(灯台)」が訛ったものとされ
「灯台躑躅」と書きます。
なぜ「灯台」なのかというと、枝の分かれ方が、古い時代に宮中行事で
用いられた結び灯台に似ているからだそうです。

また、花が咲く様子を満天の星に見立て「満天星躑躅」と書いたりもします。
単に「満天星(ドウダン)」とも言われます。

落葉性の低木で、公園や道路脇の植え込み、庭木などによく利用されます。

ツツジ科の植物です。

これでfab2012年最後の更新とさせていただきます。
今年もたくさんの方にfabにお立ち寄りいただいたり、
コメントを頂戴しましたこと、有難く御礼申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

アキニレ

あいにくの曇天で・・紅葉を楽しもうと思いましたが、変更します。
ひと月ほど前に撮った写真でごめんなさい^^;
公園のほぼ真ん中に植栽されていた見上げるような高木で、風がちょっと
強かったのですが、何か実のようなものが見えたので≧[◎]oパチリ。
帰宅して調べたら、どうもアキニレだったようです。

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きょうは「アキニレ」をお届けします。
材が堅く、樹の様子がケヤキに似ているため別名イシゲヤキともいわれ、
盆栽ではニレケヤキと呼ばれるそうです。

高木としては葉が小さいです。
表面に光沢のある革質の葉は互い違いに付いて、縁にははっきりした
ギザギザがありました。

実は扁平で銭のような形をしており、長さ1センチ程で翼があり、
風によって飛ばされ散布されるようです。
落葉したあとも実は残り越年することが多く、2月頃になるとようやく
ほとんどの実が枝を離れるそうです。

樹皮は灰褐色で不揃いな鱗片状に剥がれ、褐色の斑紋が残ります。

本州(中部以西)、四国、九州に分布する落葉高木です。

ニレ科の植物です。