ダイオウグミ

今年は名古屋も5月28日に早々と入梅宣言がありました。
今朝は早くからカラスやシジュウカラやキジバトの元気な声がして
いましたが、時々パラッと雨粒も・・。

きょうは「ダイオウグミ」をお届けします。
先月、実家に行ったら、幼い頃に思い出のあるビックリグミの実が
なっているのを発見!
もうとっくに絶えたとばかり思っていたのに・・、
うれしくてまだ緑色のその実を≧[◎]oパチリ!

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

そしてその後10日ほどしてまた訪れたら、この間は緑色だった
ビックリグミが真っ赤に熟れていました。
4つあった実が2つしかなくなっていました。
ヒヨドリが食べたのかな?
カメラがなかったので、家に持ち帰り撮影しました。

実は2~3センチの長楕円形。
実が大きいのでビックリグミとも呼ばれますが、本名は「ダイオウグミ」。
「大王茱萸」と書きます。
ダイオウグミはトウグミ(唐茱萸)の園芸種らしいですが、実家では
ビックリグミと呼んでいて、私が小学生の時に父が植えてくれたものです。
大きくて甘い実は妹と競争で食べた記憶があります。
2つとも食べてみましたが、ともに完熟しており、最初少し渋いかな?と
思ったのですが、甘酸っぱい果肉に、皮も薄く溶けるように口の中へ・・。
後はただただ懐かしい甘さが残っただけ・・(#^.^#)。
中にあった種は長さ1.8~2センチ程で、縦の溝が8個ありました。

ダイオウグミの木肌↓

互い違いに付いている柔らかい感触で波打つ葉の表の様子↓

指で葉表を触るとザラついています。
そして、緑色の中に小さな白い星状毛が葉一面に見えます。↓

葉の裏は銀白色に見えます↓

アップにした葉裏はこんなふうでした↓

白や茶色のポツポツ模様が見えますが、鱗状毛のようです。
葉の裏はしっとりした感触でした。

グミ科の植物です。

思いがけず、何十年ぶりかに食べることができ、うれしかったです。

ヤブツバキ

そろそろマンションの椿も終盤を迎えるものもボツボツ・・。
今年も園芸品種ですが、ベニボクハンから咲き始め、ウズ
ワビスケ、アカシガタ、カモノホンアミ、シロスミクラ等が
次々と咲き、目を楽しませてくれました。

きょうは「ヤブツバキ」をお届けします。
日本人とツバキのかかわりは五千年の歴史を持つようです。
福井県にある鳥浜貝塚という縄文時代の遺跡から出土した、
赤い漆塗りの櫛に藪椿の材が使われていたそうです。
斧の柄にも堅く粘りがある藪椿の材が使われていたそうです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

また、万葉集に詠まれているツバキも藪椿だそうです。
これらの歌でイメージされているのは、ツバキの赤い花ではなく、
艶があって生命力の溢れる厚い常緑の葉のようです。

花粉をメジロなどの鳥に運ばせるため、鳥が触れても大丈夫なほど
花全体も厚くしっかりしており、蜜も豊富にあるようです。

冬には熟した実が割れ、種が現れます。これで椿油を採ります。

自生の北限は青森県のようです。

ツバキについてもっと知りたい方はこちらもよかったらご覧ください。
神木ツバキとその語源について

ツバキ科の植物です。

ウリカエデの芽吹き

きのう、部屋にあるザミオに新芽が出ていました。
雨が上がり、日に日に緑濃くなるケヤキに、ヒヨドリが2羽、
出たばかりの花芽を食べに来ていました。

さて、きょうは低山の林の縁にあったウリカエデをお届けします。
冬芽が動いていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

やや赤みを帯びた先(鱗片葉)が開きかけています。

開くと、中から1対の葉と淡黄色の花が垂れ下がっていました。
10個ほどの蕾のうち、2~3個ほど開きかけていました。

葉は浅く3裂していました。無分裂のもあるそうです。

まるで淡黄色のつまみかんざしが春を知らせてくれてるようです。

「瓜楓」と書き、樹皮の模様がマクワウリの縦縞模様に
似ていることから名付けられました。

日本固有の植物だそうです。

本州(福島県以南)、四国、九州に自生し、
北陸地方にはまれだそうです。

カエデ科の植物です。