ツガ

一週間以上のご無沙汰でした^^;;
きょう、妹と二人で伯母に2年ぶりに会いに行きました。
彼女は今月で105歳になります。
とても元気で杖なしで一人で歩け、自ら、少し耳が遠くなり、
目も白内障っぽくなったけど、こうして姉妹揃って会いに来てくれて
うれしいと、笑顔で話してくれました。
帰りは自宅の窓から私達にずーっと手を振ってくれました。
雨模様もなんのその、とてもうれしい一日となりました。

さて、きょうはツガ(栂)をお届けします。

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蛇峠山で見上げて撮ったツガです。
幹が直立しています。
大きいものは高さ30メートル、直径1メートルになるようです。

樹皮はこの写真では光の加減でちょっと黒っぽいですが、赤褐色~灰褐色。
成長すると不規則な亀甲状に深く裂けるようです。
枝先を下から見上げるとこんなふうに葉が付いています。↓

ツガの葉は長さ1~2センチ程の線形で、螺旋状に互い違いに付いています。
表が濃緑で艶がある葉は扁平で、葉先が二つに分かれたようになっています。
葉先は丸まっているので触れても痛くはありません。
葉の付く茶色の枝の部分(「葉枕(ようちん)」)は、少し持ち上がって、
細長い葉柄がつき、折れ曲がって扁平の葉となります。

下の写真は葉の裏側を写しており、白い気孔帯が2列写っています。

長さ2.5センチ程のこんな実が付いていました↓

 

種が熟すと、鱗片の隙間が開くようです。

雌雄同株です。

本州(福島県以西)、四国、九州(屋久島)にまで分布します。

マツ科の植物です。

タラノキ

昨日からの冷たい雨で、わずかに残ったケヤキの葉が寂しく見えます。
もう、あちこちから冬の便りが届くこの時期ですが、例年より暖冬に
思えるのですが・・。

きょうはあの美味しい「タラの芽」で有名な「タラノキ」をお届けします。
写真は先月下旬に南木曽で撮ったものです。
終盤の花が付いたタラノキです。

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高さ5メートル程になる落葉低木です。
樹皮は灰褐色で丸い皮目があります。
アップの写真がなくてよくわかりませんが(汗)、幹には棘が多かったです。
葉は枝先に集まって互い違いに付いています。

直径3ミリ程の黒く熟した実が付いています。

北海道~九州の日当たりのいい山野に生えます。

ウコギ科の植物です。

カラマツ

昨夜から今朝まで雨が降っていました。
ルーバーの窓からしとしとと雨音が聞こえてきました。
冬の乾燥も一段落したかも・・。
実家の庭から最後に摘んできて洗面所に挿した、マサキの実が
はじけて、中からオレンジ色の種が顔を出していました。

さて、きょうは南木曽にあった「カラマツ」をお届けします。
日当たりのよい所に葉が美しく黄葉したカラマツが生えていました。
植えられたカラマツのようです。

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葉の付いた様子が唐絵(中国の絵画)のマツに似ているため、
カラマツと名付けられたそうです。

国産の針葉樹で唯一、落葉します。
なので、「落葉松」とも書かれます。

そういえば、北原白秋の詩歌がありましたね。

「落葉松」

からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。

日本の固有種で、本州の宮城、新潟県以南から中部山岳地帯に
自然分布するそうです。

古くなった松かさが木にそのままついており、黒っぽく見えています。
今頃は冬に備えてそろそろ葉を落としていることでしょう。

マツ科の植物です。