ウバメガシ

朝からお日様がのぞき、窓を閉めていても、小鳥たちの声が
にぎやかに聞こえてきます。

さて、きょうは島にあった「ウバメガシ」をお届けします。
「姥目樫」と書きます。
若芽の時からから褐色であることを、老女に見立てて付いた
名前だそうです。↓

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海岸の植物のひとつで、他の植物が生えにくい、沿岸地域の
急傾斜地の岩場や、海岸近くの乾燥した尾根に多いです。

強い潮風など受けて木の姿は曲がっているものが多いです。

革質でやや硬く、表面は光沢がある楕円形の葉は互い違いに付いています。
ちょうど風が吹いて来てブレてしまい、すみません。↓

やや丸く艶がある葉の縁の上半分には、浅い波状のギザギザがあります。

成長が遅いため材は硬く、良質な木炭になります。
和歌山県でウバメガシから作られる炭が備長炭と呼ばれます。
備長炭は紀州田辺の木炭商、備中屋長右衛門の名によるものだそうです。

三浦、伊豆半島、紀伊半島などの太平洋側の暖帯の沿岸地方に分布します。

雌雄同種の常緑広葉樹です。

ブナ科の植物です。

フウトウカズラ

冬の曇天に、ベランダのハナキリンの黄色とピンクの鉢植えが
彩りを添えてくれています。

さて、きょうは・・知多の海岸近くの林縁に生えていた
「フウトウカズラ」をお届けします。

「フウトウ」は封筒ではありません_(・_.)/ コケッ。
「風藤蔓」と書きます(^っ^;)。
「風藤」とはどんな植物をさしているのか?定かではないようです。

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気根を出し、大きな木に絡みつく長さ10メートル以上に伸びる
常緑つる性殖物です。

葉は互い違いに付き、1~2センチ程の葉柄があり、葉全体は卵形で
6~12センチ程、基部はハート形、先は尖ります。

葉裏には軟毛が生えていました↑。

雌雄異株です。

4~6月に3~8センチ程のひも状のクリーム色の花を、
葉と向き合ってぶら下げるそうです。

10月頃、直径4~6ミリ程の球形のコショウに似た実を房状に付け、
12~3月には赤く熟すそうですが、未だに見ることができない
でいます(u_u;) 。

関東南部以西、四国、九州、琉球に分布します。
潮風が吹いてくるような所に生え、あまり内陸部にはないようです。

コショウ科の植物です。

ハンショウヅル

玄関のセンリョウに花が付いています。
ベランダの剣先咲きのミニバラが濃いピンクの花を二つ
咲かせています。
きのう、コンビニの軒先で、ツバメの幼鳥が何度もすぐそばまで
飛んで来て、楽しませてくれました。

きょうは、数年来会いたい、見たいと想い続けていた「ハンショウヅル」
にやっと出会えたので、お届けしたいと思います。
面の木方面で見つけました。

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「半鐘蔓」と書きます。
花の形が半鐘(カンカンたたいて火事の知らせに使う小さい釣鐘)に
似ていて、つる性の植物であることから名付けられました。

つる性落葉低木で、他の植物に絡みついて伸び、茎は暗紫色を
帯びることが多いようです。

向かい合って付く葉は先が尖り、縁には粗いギザギザがあり、
3つで1つの葉になります。

花は柄に1個付き、下向きに咲きます。
最初、蕾の状態では淡緑色ですが、だんだんと紫色となり、やがて
口が開いてきますが、開ききっても完全には開かない状態で
少し外に反る感じです。
そして、じつは4枚の花びらのように見えるのは4枚のガク片で、
花びらはないそうです。
ガク片は厚めで、長さ2.5~3センチ程で先は尖り、縁は白い毛に
縁取られています。

そうそう、葉裏は少し白っぽかったです。

なお、花柄の中ほどに小さな苞が1対あります。

ガク片が1枚とれた、こんなのもぶら下がっていました。↓

ピンボケでわかり辛いですが、多数の雄しべが見え、
真ん中の束は雌しべ?かな。
雄しべの葯はとれてしまったのかな?・・。

本州、九州に分布します。

キンポウゲ科 の植物です。