ヤツデ

あちらこちらで紅葉便りが聞かれます。
渋滞にもめげず紅葉狩りに行かれた方もたくさんいらっしゃる
でしょうね。
マンションのケヤキは見頃は過ぎ、風にはらはら舞い散っています。
街路樹のイチョウの黄色の落ち葉も風に追い立てられるように
音を立ててランニングしていました。
あすはグッと気温が下がるとのこと・・。
そろそろ冬支度しなくては・・。

きょうは冬の花「ヤツデ」をお届けしたいと思います。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

花がボール状に付いていますが、ひとつの花は白くて小さく
径5ミリ程です。
開花前期(雄性期)の花では5枚の花びらと5本の雄しべがあります。

小さな花の真ん中のクリーム色の花盤には、たくさんの透明な
蜜の粒が見えます。

ヤツデは花が少ない冬の時期に、甘い蜜で昆虫をおびき寄せる
虫媒花です。
中でもハエが花粉を媒介する「ハエ媒花」だそうです。

花びらと雄しべが落ちると、雌しべの柱頭が伸びて
開花後期(雌性期)になります。
若い実です↓

球形の緑の実は径8ミリ程ですが、後に黒く熟します。

本州(茨城県以西)、四国(太平洋側)、九州(南部)の林内に
生えます。

ウコギ科の植物です。

過去記事はこちら→ヤツデの花

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ヒマラヤスギ

きょう、あのポケモンGOで有名になった聖地に行ってきました。
一時期よりは人出が減り、公園も多少落ち着いた様子でしたが、
若い中国の人のグループが大きな声でしゃべりあい、
お互いモデルになり写真を撮りあったりしていました。

きょうはここにあったヒマラヤスギをお届けしたいと思います。
原産地はヒマラヤ山脈西部の標高1500~3200 メートルの
地域だそうです。
明治12年頃渡来し、我が国では植栽されています。
高さは20-30メートル程、自生地では高さ60メートルにまで
成長し、幹の直径は3メートルに達するそうです。
太い枝が水平に広がり美しい円錐形の樹冠です。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉は長さ4センチ程の針形で、若い時は明るい緑色、後に
青緑色から緑白色に変化します。
短枝には数十本の葉が束生し、長枝には螺旋状に付きます。

松ぼっくりのような形をしているのを見付けました。
実かな?と思いましたが、どうも雄花のようです。
長さは3センチ程で淡緑色でした。
雌雄同株ですが、雌花は樹齢30年を超えないと花を付けないそうで、
なかなか見ることができないようです。
雌花は受紛して一年をかけて成長し、松ぼっくりになるようです。
熟した松ぼっくりは、松かさを開き、種をはがされて
風に乗って飛ばされます。

庭木や公園や大学キャンパスなどに植えられています。

樹皮は灰褐色で、細かく鱗片状に剥がれます。

名前は杉と付いていますが、マツ科の植物です。

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クスノキ

先日、なぜか?急に神社に行こうということになり・・(^-^)ゞ
前から少し気になっていたのですが、近場なのに初めて行った
神社でした。

きょうはここにあった大きな「クスノキ」をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

なんと樹齢千有余年の立派なクスノキのご神木がありました!
こんな立派なご神木があるとは・・露知らず~(・_.)/ コケッ(^^;)

クスノキは暖地に野生する常緑高木ですが、このように神社等で
ご神木とされている巨樹も多いようです。

クスノキは楠という字で書かれたりしますが、本来、「楠」という
字は中国のタブノキを指す字だそうです。
ややこしい(^^;)

葉は互い違いに付き、長い柄があります。

葉をもんだりするとと樟脳の香りがしますヨ。
卵形で先の尖った葉は艶があり革質で、縁は波状になります。
葉脈がつけ根近くから3本に分かれることが特徴です。

径7-8ミリ程の緑色で球形の実は、10~11月に黒色に熟します。
熟すと小鳥たちが啄みます。

古い葉は秋に落葉し、そのときに紅葉します。

樹皮は暗灰褐色、短冊状に縦に裂け目が入るのが特徴です。

アオスジアゲハ、クスサンの食草(食樹)です。

ちなみに、奈良の中宮寺の国宝「弥勒菩薩半跏思惟像」は
クスノキ材で作られたそうです。

本州中南部から四国、九州、沖縄に分布します。

クスノキ科の植物です。

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