トウネズミモチ

さて年が明けてはや、あすは「七草」ですね。
皆さん、お正月にはお餅をたくさん食べましたか~♪
きょうはモチはもちでもお餅ではない「トウネズミモチ」という
木を紹介します。(*^^)
「トウネズミモチ」=
唐(中国)原産の ネズミ・・鼠のフンに似た実をつける モチ・・
葉がモチノキに似た木 ということです。

それはケータイ屋さんに行った帰り際、駐車場のすぐ横で見つけました。
実が見事に鈴生り状態の「トウネズミモチ」↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

花や実がネズミモチに比べて非常に多く、枝もたわわに実が付き、
樹木全体が青黒く見える程です。

トウネズミモチの実(ネズミモチより大きめ)のアップ↓

トウネズミモチの向き合って付いている葉はネズミモチよりやや大きく、
全体的には葉脈が目立ち、特に下1/3の主脈(真ん中の筋)はネズミモチ
に比べてよく目立ちます。↓

さて、この木は公園や街路樹、路側帯などによく植栽されていますね。
ちょっと調べてみたら、こんなことが↓

トウネズミモチの実はヒヨドリ等の鳥によっていろいろな所に散布され
ますが、この実は、様々な耐性を持ち成長も早い特性があるので、他の
植物に覆いかぶさったり、在来のネズミモチ等にも影響を及ぼしかね
ないこと。
それによって異質な植生景観の形成、都市生態系の更なる悪化を招き、
自然に大きな被害をもたらすことが予測されるそうです。
また、地球温暖化のために、今まで生育できなかった場所へ広がること
も考えられるそうです。
今後、トウネズミモチの拡大を防ぐには、まずは植栽などへの使用を
止めることが第一で、それから逸出した個体の駆除や、既に植えられて
いる個体の伐採、また、その枝を伐採することにより実を作らせない
管理をしていくことが必要だそうです。

う~ん、なかなか難しい・・。
トウネズミモチを植えたいと思ったら、是非一度考え直すことも必要と
いうことでしょうね。

中国原産の常緑樹で、モクセイ科の植物です。

ヤブムラサキ

きのうと同じ林の中で、ムラサキシキブに似ているのだけれど、
葉の色や感触、実の付き方がちょっと違う木を見つけました。
「ヤブムラサキ」でした。

きょうはその「ヤブムラサキ」をお届けします。
「藪紫」と書きます。
紫色の美しい実は、葉の裏に隠れて目立ちにくい。
なので、ムラサキシキブに比べて劣る意味で、ヤブムラサキと
名付けられたようです。

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高さは2~3メートル程。

葉は先が尾状になり、向かい合って付いています。
長さは6~12センチ程で、縁にはギザギザがありますが、
葉の付け根のあたりには、ギザギザがほとんどありません。
葉裏の写真を撮ってみました↓

中途半端なアップで、写真ではよくわかりませんが・・^^;;
葉表にも柔らかくて短い毛が多いのですが、葉裏にも毛がいっぱいあり、
触ると、ホント、ビロードみたい!

さて、実ですが、葉陰に控えめに付いています。
が、実の大きさはムラサキシキブの実より大きく、5~6ミリ程でした。

ガクにも毛が密生していました。

宮城県以南、四国、九州の林内に分布する落葉する低木です。

クマツヅラ科の植物です。

ムラサキシキブ

冷たい雨に、紅葉した葉も少し寒そう・・。

きょうは「ムラサキシキブ」をお届けします。
「紫式部」と書きます。
紫色の実の清楚な美しさを平安時代の「紫式部」にたとえて
名付けられました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さ3メートル程の落葉低木です。

葉は向かい合って付き、先が尾状になっています。

葉の縁には細かいギザギザがあります。

美しい紫の実は丸くて径3ミリ程で、実のつき方はややまばらです。

北海道~九州、琉球列島の山野に分布しています。

クマツヅラ科の植物です。

(注)一般に「ムラサキシキブ」と称して流通し、庭木によく
植えられるのは「コムラサキ (小紫)」が多いようです。
コムラサキの場合、枝が下垂し、葉が小さく、縁にギザギザがある
のは先の方、半分だけです。そして、実が沢山付きます。