ナワシロイチゴの実

梅雨も終盤となりました。
カタツムリの姿もよく見かけます。

さて、先日、野原に赤い宝石のような実を見つけました。
ナワシロイチゴの実でした。
「苗代苺」と書きます。
イネの種を蒔く「苗代」を作る頃に実が熟すので、ナワシロイチゴと
名付けられました。

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つる性の落葉低木でキイチゴの仲間です。
この写真ではわかりにくいですが、茎や葉など、全体に棘があります。
縁にギザギザがある葉は3枚でひとつの葉、あるいは5枚でひとつの葉
をなしています。

赤く熟した実は食べられます。

甘酸っぱいです。

日本全土の道端や畑地等に生えています。

バラ科の植物です。

ツルコウジの実

今朝は雲が厚く、開いたコブシの花も寒そうです。

きょうは「ツルコウジ」をお届けします。
「蔓柑子」と書きます。

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これは園芸種のようでした。
つる性で支柱に巻いてありました。

自生のものは、木とは思えないほどピッタリと地面近くに這っている
そうで、高さは10センチ程にしかならないようです。

ヤブコウジにそっくりですがヤブコウジよりも茎や葉に毛が多いです。

葉は縁に粗いギザギザがあります。

実は冬に赤く熟し、春先まで見られます。

千葉県以西に分布します。

ヤブコウジ科の常緑小低木です。

ネズ

皆さま、こんにちは~♪
近くの紅白の梅が香りも豊かに綺麗に咲き誇っています。
きょうはこちらは四月の陽気で、とても暖かな日和です。
久々にマンションの花壇に水遣りをしたら、
ダブル・レインボウが見えました^^v
花壇のチューリップの芽もうれしそうでした。

さて、きょうは「ネズ」をお届けします。
「杜松」と書きます。

尾根の痩せ地のそこここ、赤松の立ち枯れ跡などに
点在していました。↓

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お日さまが好きなようですが、生長は遅いそうです。

ネズの硬い針葉をネズミ除けに使っていたことから、
ネズミを刺すという意でネズミサシとなり、
それが縮まって名付けられました。

中には6~7メートルある木もありました↓

(真ん中がネズで後ろに見える木はソヨゴです。)

岩手県以西の丘陵や山地に生える常緑針葉樹です。

雌雄異株です。

実が付いていた株がありました。↓

実は球形でよく見ると3つの突起があり、径8~10ミリで白緑色でした。
翌年、あるいは翌々年の秋に黒紫色に熟すそうで、鳥に食べられて
種が散布されます。

葉は1箇所から3枚出ます。(3輪生と言うそうです)

実は杜松子(トショウシ)と呼ばれ、中国では古くから漢方薬
として利用されているそうです。

また、盆栽に仕立てたネズは杜松(トショウ)と言います。

実をひとつ採らせてもらってつぶしたら、ジントニックの香りがしました。

葉の先端は鋭く尖って触ると痛く、裏の白い筋は気孔線だそうです↓

気孔線とは、空気の通り道となる気孔がたくさん並んでいる所です。

ヒノキ科の植物です。