キササゲの実と種

10月末になり、マンションのケヤキもやっと黄葉が始まりました。
去年より遅れ気味のようです。
時々、散歩する道には高さ10メートル程のキササゲの木があります。
これは10月も半ばに入り、少しずつ黄葉してきた時の写真です。↓

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このキササゲの実が焦げ茶色になっていました。↓

熟して乾燥していたので1本持ち帰り、前から気になっていた
中の様子を調べてみました。

長さ40センチ程の細い豆の鞘のような実の中から出てきたのは、
ササゲのような豆ではありませんでした。
鞘は縦に2つに割れ、中には軸棒(写真:長い棒?の真ん中)が1本あり、
この軸棒に毛の生えた平たい種がいくつも、ほぼ規則的に並んで
付いていました。

種を数えたら79個入っていました。

扁平な種子は両端の長い綿毛の部分を除いて長さ3センチ程ありました。
種は、この長い毛で風に乗って、どこか遠くへ飛んで行くのでしょう。

過去記事はこちら→キササゲ

ノウゼンカズラ科の植物です。

コノテガシワの実

夜になるとカネタタキの声が聞こえてきます。
台風後、初めて、朝からすっきりとした青空が見えました。
きのう、台風の後始末に実家に行きました。
ジョロやバケツが庭に散らばったり、雨で雨戸が膨張し開けにくく
なっていた他は、異常はありませんでした。(^。^;)ホッ!
ふと見ると隣家との間にコノテガシワの実がひとつ落ちていました。

きょうは、先日撮ったコノテガシワの実をお届けします。

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「児の手柏」と書きます。

枝葉が直立する様子が、子供が手を上げる様子に似ていることから
名付けられました。
また、カシワというのは、「炊(かし)ぐ葉」で、ご飯を蒸したり
炊いたりするときに使う葉という意味だそうです。

中国原産で、中国では樹高が20メートルにもなるそうです。

わが国では、この園芸品種であるセンジュ(千手)という品種が、
公園や庭や玄関によく植えられています。
江戸時代に渡来したとされていますが、もっと古い時代かも?
・・よくわかりません。

葉はヒノキに似ていますが、ヒノキと違って、葉の表と裏の区別が
できません。

実はこんなふうに付いています。
横からアップで・・↓

雌雄同株で、小指の先ほどの大きさの実の先端は、角状にとがって、
そり返っています。
どアップで^^↓

台風で落ちた白緑色の実を割ってみたら、なんだかいい香り、
ヒノキのような爽やかな香りがしました。
また、中には楕円形っぽい種らしきものが 4つはいっていました。

ヒノキ科の植物です。

トチノキの実

今朝、家々の屋根にうっすらと雪が積もっていました。
今年は庭の木の実が早くなくなるとのこと・・そう知り合いから
聞きました。
山の木の実が少ないのか?今年は早くに鳥が里まで降りてきて、
ついばんでしまうからなのかしら?

さて、きょうは人の食用にもなる「トチの実」をお届けします。
トチの実↓

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縄文時代から食べられていたと言われます。
文字通り、栃の木に成る実です。
トチノキの実はデンプンやタンパク質を多く含みます。
見た目がクリの実にそっくりですが、なかなかそう簡単に食べられる
ようにはなりません。(大きさは大きめの栗くらい)
実には苦味や渋みの素のタンニンやサポニンが含まれているので、
これらを取り除かないと食べられません。
トチの実と殻↓

栃の実を何日も水に晒して皮をむき、灰汁を抜くなど多くの工程と
日数をかけて、やっともち米と共についた栃餅や栃の実煎餅などが
できあがるようです^^;

どんな動物がトチの実を食べているのかな?ってちらっと思いました。
また、数年前に伊那の温泉に行った時、土産物コーナーに栃の実煎餅が
おかれていたのを思い出しました^^。