ナギイカダの実と蕾

時々桜の花びらがハラハラと散っていくのが窓から見えます。
花冷えでチューリップもきょうは一日開かずじまい・・。

さて、時々散歩する某家の玄関脇にあるナギイカダに、昨日、
赤い実のようなものがチラッと見えたので、≧[◎]oパチリしました。
帰宅してその写真をよく見たら、偶然、横に蕾も写っていました。
きょうはナギイカダの実と蕾をお届けしたいと思います。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

赤くなった実の直径は 1センチ程で、ちょうど右の葉に白っぽいもの
が見えますね。
これは蕾のようです。

葉は退化していて 葉のようにみえるのは葉状枝(ヨウジョウシ)という
そうで、茎が変形したものです。
葉状枝には厚みがあり、1~2ミリ程です。
実が付いている葉状枝とその上下等は剪定?されたようですね?(^^;)
葉状枝毎に 小花を咲かせるそうです。
残念ながら今回も花は見られませんでした(x_x)。
次は是非・・と思っていますが・・(^^;)

その他、幹には縦に筋が何本も入っています。

去年の秋に掲載した過去記事も合わせてご覧下さい→ナギイカダ

センダンの種

こちらは午前中に雨が上がりました。
曇り空ですが、梅の花も満開に近くなり、藪の白椿も次々咲いています。

先日、川べりにあるセンダンの木、わずかに残った実をムクドリや
ヒヨドリが丸呑みにしているのを見かけました。

きょうはこのセンダンの実の種を取り上げます。
道に落ちていた実を拾ってきました。

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実の表面はセルロイドっぽい薄い外果皮に覆われていますが、
しわしわだったせいか中果皮とくっつき気味でした。

このやや粘つき白っぽい脂肪のような果肉をとると、中から硬い
殻のような種が現れました。種の上下には穴が開いていました。
水で洗ったので、画面右真ん中の種は水がしみた色になっています↓
(乾くと薄茶色になります)

ところが、これは種ではなくて内果皮ということが後でわかりました^^;

1センチ程の内果皮には4つのでっぱり(稜)のあるものが2個、
5つのものが4個、6つのものも1個ありました。(7個のうち)

試しに4つの稜のものと5つの稜のある硬い木のような内果皮を割ったら、
中から黒い皮に包まれた7ミリ程の細長い種子がそれぞれ4個と5個入って
いました。

横割り↓

すごい!これが種だったんだ~。

過去記事→センダンの花センダンの実センダンの実 その2

クチナシの実 その2

部屋の中では2月終わりからソフィー・セシール等の木立ベゴニアや
スタンフォード・ミニチュア等の根茎性ベゴニアが咲いています。

きょうは久々に本来の植物の話題をお届けしますね^^。
実家の庭のクチナシに、たくさん実が付いているので
「クチナシの実」を再度ご紹介いたします。

名前の由来は、実の口が開かないことから「口無し」と名付けられました。
日本と中国に自生します。

6月から7月にかけて咲く花はこちら→クチナシ

純白の花びらはだんだん黄味を帯び、最後はしなっとして茶色くなって
しまいますが、香りは最後までしっかりと残っています。
そして9月中旬~11月頃に橙色の実を付けます。
写真は1月に撮った実家のクチナシ↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

特徴のある長くのびたガクと6角に角ばった実の形→クチナシの実

乾燥した実は、古来より着色料として栗きんとんやたくあん漬け等に
利用されてきました。

また、私の住む名古屋ではこのクチナシで色を付けた黄色の
強飯(おこわ・こわめし)の上に黒豆を載せたものを
「きいはん(黄飯)」、または「きいおこわ」と言って、
端午の節句にこれを食べます。
市内の和菓子屋でも5月の節句になると店頭に並べています。

朱赤のクチナシの実で本当に黄色に染まるのか?と早速実験!
クチナシの実を破ると、実の中には種がたくさん詰まっており、
ねっとりとしていました。
この種を白い器に入れ、水を注いだら、あっという間に黄色の水に
なりました!時間が経つと黄色が濃くなりました。
そこで、きょうはサフランライスではなく、クチナシで染めたライスで
カレーライスを・・ということになり、お米3合にクチナシ1個で
御飯を炊いてみました。↓

これにカレーをかけていただきました^^。

その他、クチナシの汁を染料として布を染めたりもするようです。

また、漢方では「山梔子(さんしし)」と呼んで生薬として使われます。

アカネ科の植物です。