カラマツ その2

雨も少し前に止み、秋の午後の陽ざしが射しています。
おやつにこの間は次郎柿を食べたので、きょうは富有柿を食べました。

さて、秋のカラマツは黄金色に色づき、とても美しいでしょうが、
今頃はもう葉を落としていることと思います。
10月に撮った写真で申し訳ないですが、きょうはこの「カラマツ」を
お届けします。

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山を歩いていたら、頭上にカラマツの枝が伸びていました。
所々にマツボックリが付いています。

長い枝は10~50センチ程です。

短い枝には葉が輪を描くように20~30本束生します。
葉は線形で、長さは2~3センチ程で幅1~2ミリ程。

樹皮は暗い灰褐色で、鱗片状に裂けて剥がれます。

マツボックリは長さ2~3センチ程です。

本州(宮城県・新潟県以南~中部山岳地帯)の日当たりのよい山地に
自生します。

が、カラマツは根付きもよく、生長が速いためにドンドン植林されました。
昔は杭や電柱に使われていましたが、時代とともにカラマツの用途が
なくなり、使われないまま放置されていました。
ちなみに長野県内の人工林(民有林)では、その面積の 50%以上に
カラマツを植栽しているそうです。
しかし、最近、木材の利用、加工技術の進歩で、需要があるように
なったそうです。
信州産のカラマツを使った松本やまびこドームはじめ、ガードレール
(霧ヶ峰や木曽町日義等)や、木製法面保護工(木曽郡木曽町日義の林道
「渡沢鳥居峠線」)、カラマツ製遮音壁(中央自動車道 飯田IC南)や、
落石防護柵や林道木橋(共に長野県内)に利用されているそうです。
木製のガードレールは温かな雰囲気で 信州の自然にピッタリですね。

また、尾瀬の木道にもカラマツが使われているそうです。

過去記事はこちら→カラマツ

ヤマブドウの実

昨日は絵画展に行って来ました。
途中、車窓からイチョウの緑~黄色のグラデーションが見え、
季節の推移が感じられました。
油彩展では、花と風景がメインでしたが、いずれも良い色使いで
心が満たされました。

さて、きょうは・・
先日、行った蛇峠山の林縁で見つけた「ヤマブドウ」をお届けします。

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「ヤマブドウ」を見たとたん、川端龍子の「山葡萄」が思い浮かびました。
 (この作品は数年前に訪れた東京都の大田区立龍子記念館にあります。
1933(昭和8)年の作品です。)
まさに「山葡萄」に描かれている木だと想い、うれしくなりました。

落葉性の蔓植物です。
巻きひげで他の植物等に絡みつきます。

葉は大型で互い違いに付き、長さ10~30センチ、幅10~25センチの5角形。
普通、浅く3裂し、縁にはギザギザがあり、基部は心形。

若枝は太く、褐色から赤味を帯びた褐色です。

雌雄異株です。

実は球形で径8ミリ程、10月に黒紫色に熟し、食すと甘酸っぱかったです。
熟した実はジャムに加工したり、ジュースにします。

北海道、本州、四国に分布します。

ブドウ科の植物です。

ウリノキの実

カラッとした秋らしいお天気になりました。
ベランダでは一日花のシコンノボタンが毎日咲いてくれています。

さて、面の木へ行く途中の林道で散策していたら、あ、木陰に
藍色の実が見え隠れしているのを発見!

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ちょっと前に絵葉書の写真で「サンカヨウ」の藍色の実を
見ていたので、てっきりそれと思い込み、小躍りしながら
連れ合いに知らせると、 あっけなく却下(→o←)ゞあちゃー 。
サンカヨウはブナ林にあるので、面の木峠へ行く途中には
残念ながらないとのこと・・。
面の木峠のブナ林の中にはあるかも??
結局、これはウリノキでした~チャンチャン♪
早とちりでハジュカシイ(/-\*) すんましぇーんm(_ _)mペコリ

大きな葉が、瓜の葉に似ていることからウリノキ(瓜の木)と
名付けられました。

谷筋を走る林道沿いに生えます。
枝を大きく横に張り出し、大きな特徴的な葉を広げる落葉低木です。
浅く3~5裂した葉は互い違いに付き、先が尾状に尖っています。

葉裏はこんなふうでした。↓

楕円形の実は緑色から熟すと藍色になります。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

ウリノキ科の植物です。