リョウメンシダ

今朝は雲が厚く、やはり雨が降ってきてしまったので、
桜の開花も足踏み状態。

さて、きょうは「リョウメンシダ」をお届けします。
山地の林内、特に杉の林内に群生することが多く、
やや湿地を好む大型のシダです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

胞子嚢がついていない葉が、表も裏も同じような質感の
シダなので、両面羊歯と名付けられました。

軸に溝があるほうが表です。↓

切れ込みが細かくとても綺麗な常緑シダです。
葉は柔らかくレースのような繊細な造形のシダ。
アップで(表)↓

次の写真は・・
裏面↓

葉裏に付いている胞子嚢。
左から右に伸びている葉の裏です。 リョウメンシダでは胞子嚢群
(=ソーラス)は葉面の中心部の中部以下につく性質があり、
右の部分は胞子嚢群が付いていません。↓

リョウメンシダの胞子嚢群は、胞子が成熟するまでは円腎形の包膜に
覆われていますが、この写真ではわかりにくいですが、
胞子嚢群を覆って保護していた包膜が縮れて、胞子嚢群が
出かかっています。↓

胞膜が破れて出た粒々の胞子↓

北海道、本州、四国、九州に分布します。
が、瀬戸内海沿岸地域など、乾燥する地域では少ないそうです。

オシダ科の植物です。

コシダ

きのう、またまた里山に行きました。
曇り空でしたが、割と暖かい日でした。
三角点のある尾根道コースにあった「コシダ」をお届けします。

「小羊歯」と書きます。
ウラジロに似ており裏も白いが、より小さいと言う意味で
名付けられたようです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

花崗岩地の痩せた尾根道を歩くとアカマツがそこここにあり、
ミツバツツジとソヨゴとコシダ、そしてネズミサシ(ネズ)が
ほとんどと言っていいほどあります。

関連する過去記事はこちら→ネズ
ソヨゴの実

ここのように、コシダはアカマツ林の林縁や、マツ枯れして
明るくなった森など、日当たりの良い乾燥した痩せ地で群生します。

アップで・・

葉裏は青白い↓

福島県以南の本州、四国、九州、琉球の太平洋側に分布します。

ウラジロ科の植物です。

ノキシノブ

昨夜降った雨も上がり、お日様が出てきて風も出てきました。
こちらは今朝は暖かかったです。
球根の芽も一段と伸びてきました。

きょうは着生羊歯の「ノキシノブ」をお届けします。
「軒忍」と書きます。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉はやや肉厚で先は狭まり、表は緑色、裏は淡緑色です。
葉裏には先の方に丸く盛り上がった大きな胞子が2列に付きます↓

北海道~九州の山の中から人里までの岩の上や樹の上に生えます。

ウラボシ科のシダ植物です。