フユノハナワラビ

マンションのケヤキも黄葉してきました。
近くの高校の敷地内にあるイヌエンジュの実が茶色くなっていました。
クスノキの葉も一部は赤くなり、緑の実もほとんど黒色になって
いました。
黒い実をかじったら中から油がいっぱい垂れました。
クスノキの実に結構な量の油が入っていたのは新発見でした(*^^)v

さて、きょうは「フユノハナワラビ」をお届けします。
「冬の花蕨」と書きます。
晩秋から冬にかけて直立した胞子葉を伸ばし、胞子葉の姿が
あたかも花が穂状に咲いたように見えるので、フユノハナワラビと
名付けられました。

里山の草刈りがされたような日が当たる道端の草地に
生えていました。

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高さ15~30センチ程。
ギザギザがある葉の先は鈍頭で尖っていません。

胞子葉↓

密に2列に並んだ種のように見える粒々は胞子嚢で、
中には胞子がたくさん詰まっています。

本州~九州に分布するシダ植物です。

ハナヤスリ科の植物です。

リョウメンシダ

今朝は雲が厚く、やはり雨が降ってきてしまったので、
桜の開花も足踏み状態。

さて、きょうは「リョウメンシダ」をお届けします。
山地の林内、特に杉の林内に群生することが多く、
やや湿地を好む大型のシダです。

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胞子嚢がついていない葉が、表も裏も同じような質感の
シダなので、両面羊歯と名付けられました。

軸に溝があるほうが表です。↓

切れ込みが細かくとても綺麗な常緑シダです。
葉は柔らかくレースのような繊細な造形のシダ。
アップで(表)↓

次の写真は・・
裏面↓

葉裏に付いている胞子嚢。
左から右に伸びている葉の裏です。 リョウメンシダでは胞子嚢群
(=ソーラス)は葉面の中心部の中部以下につく性質があり、
右の部分は胞子嚢群が付いていません。↓

リョウメンシダの胞子嚢群は、胞子が成熟するまでは円腎形の包膜に
覆われていますが、この写真ではわかりにくいですが、
胞子嚢群を覆って保護していた包膜が縮れて、胞子嚢群が
出かかっています。↓

胞膜が破れて出た粒々の胞子↓

北海道、本州、四国、九州に分布します。
が、瀬戸内海沿岸地域など、乾燥する地域では少ないそうです。

オシダ科の植物です。

コシダ

きのう、またまた里山に行きました。
曇り空でしたが、割と暖かい日でした。
三角点のある尾根道コースにあった「コシダ」をお届けします。

「小羊歯」と書きます。
ウラジロに似ており裏も白いが、より小さいと言う意味で
名付けられたようです。

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花崗岩地の痩せた尾根道を歩くとアカマツがそこここにあり、
ミツバツツジとソヨゴとコシダ、そしてネズミサシ(ネズ)が
ほとんどと言っていいほどあります。

関連する過去記事はこちら→ネズ
ソヨゴの実

ここのように、コシダはアカマツ林の林縁や、マツ枯れして
明るくなった森など、日当たりの良い乾燥した痩せ地で群生します。

アップで・・

葉裏は青白い↓

福島県以南の本州、四国、九州、琉球の太平洋側に分布します。

ウラジロ科の植物です。