ジロボウエンゴサク

友達からいただいたキンギアヌムが数年ぶりに花を付け、
満開になりました(*^^*)。
小さな可愛い蘭です♪

さて、やや湿った林の縁に紅紫色の花を見つけました。
細い茎の先に付いた小さな数個の紅紫色の花や、
柔らかい葉が繊細な感じがします。
きょうはこの「ジロボウエンゴサク」をお届けします。

「次郎坊延胡索」と書きます。
「次郎坊」は、昔、伊勢地方ではこの花を次郎坊、スミレの花を
太郎坊と呼んで、互いにその距を引き合って遊んだところから
きているそうです。
「エンゴサク」とは中国名(漢方薬名)の「延胡索」を日本語読み
したもののようです。

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高さは10センチ程です。

花は長さ1~2センチ程の筒状で、4~5月に紅紫色~青紫色の花を
咲かせます。

葉は二回三出複葉です。

先端は唇状に開き4つに分かれ、後ろの筒部は白色を帯び、
距となっています。

花のすぐ下に付く長さ3ミリ程のごく小さな苞葉は卵形で
切れ込みません。

・・・

関東以西の本州、四国、九州に分布します。

ケシ科の植物です。

オガタマノキ

昨夜の熊本の大きな地震に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
まだ、余震の恐れも続いているようですが、どうか被害がこれ以上に
なりませんように・・お祈り申し上げますm(_ _)m。

さて、写真を撮ったまま忘れていた植物を思い出しました(汗)・・。
今、アップしないと時節を違うので、きょうは「オガタマノキ」を
お届けします。

「招霊の木」と書きます。
三月下旬に母の13回忌でお寺に出向いた時のこと・・。
木の下に何やら花びらがいっぱい落ちていて気づきました。
上を見上げるとオガタマノキの花が・・。
花はもう終盤で2~3輪しか枝に残っていませんでしたが、
初めてまともに花を見ることができました。
きょうは「オガタマノキ」をお届けします。
日本に自生するモクレン科では唯一の常緑樹で、
高さ20メートルにもなるそうです。

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境内のは10メートル程でしたが、高木で全体は撮れませんでした(^^;)。
1センチ程の花柄があり、花の元は紅紫色を帯びています。

花は直径2~3センチ程で、同じモクレン科のモクレンコブシよりも小さいです。

葉は互い違いに付きます。
葉の長さは5~12センチ程、倒卵状長楕円形で、先はやや細くなって
いますが鈍端です。
葉は肉厚で縁は波打ち、表は光沢があります。
葉柄があり、長さは2~3センチ程です。
葉裏は灰白色を帯びています。

樹皮は灰褐色です。↓

花びらは普通12枚あるそうですが、そこまで
確認できませんでした。

天照大神の天岩戸隠れの神話で、天岩戸の前で舞った
天鈿女命(アメノウズメノミコト)がこの木の枝を手にしていたとされ、
古くには榊とともに神前に供えていたそうです。
寺社に植えられることが多いです。

関東以西の暖地にまれに自生します。

その他、1円硬貨の図案は招霊の木のようです。

モクレン科の植物です。

参考:カラタネオガタマは中国原産で、日本でも庭木や生け垣として
よく植えられています。近所のお宅にもあります。

ニリンソウ その2

朝から雨模様、斎場に行く途中、街路に植わった八重桜が
ピンク色に煙っていました。

さて、スプリング・エフェメラル、きょうは「ニリンソウ」を
お届けしたいと思います。

以前にも「ニリンソウ」はお届け
したのですが、
こんなに群生しているのは初めて見たので、
もう一度お届けしたいと思います。

2本の長い花の柄を伸ばし、先に花径2センチ程の白い花をそれぞれ
1本ずつ、計2本付けるので「ニリンソウ」と名付けられました。

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茎につく葉は茎を抱いて3枚が輪生し、深い切れ込みがあります。
その中心から花茎を2本立てて花を2輪付けます。

花びらと見えるのはガク片だそうで、普通5枚で白色です。
花の径は2センチ程でイチリンソウよりひと回り小さい花です。
いい写真がないのが残念ですが、混在している所ではその違いが
目で見てよくわかりました。

ニリンソウの個体数はイチリンソウよりもずっと多かったです。
イチリンソウとほぼ同じ時期に咲きます。
葉の切れ込み方が違い、葉柄が全くないのが特徴です。

有毒のヤマトリカブトの葉によく似ているといわれます。
ニリンソウとヤマトリカブトは同じ環境に生え、若葉の頃は
とても似ているので注意が必要です。

キンポウゲ科の植物です。