ヤナギハナガサ

こちらは、また、夏日近くの気温になりました。
半袖で十分です。

きょうは「ヤナギハナガサ」をお届けします。
「柳花笠」と書きます。
三尺バーベナとも言います。
花が美しいので観賞用に庭に植えられていたのが逸出したのか、
道路際に倒れるようにして咲いていました。

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葉は向き合って付いており、次の対は前の対と90°の角度を
作ってつき、真上から見て十字形になっています。
アレチハナガサに似ていますが、葉の形や葉の付け根が違います。
根元に近い方の葉は幅の広い線形で、縁にはギザギザがあります。
葉の柄はなくつけ根の部分はやや茎を抱いています。
茎の上部につく葉も基部が茎を抱いていたので、
アレチハナガサ
ではなく、ヤナギハナガサとしました。

角ばった茎には短く硬い毛が密生しておりザラザラした感触です。
葉は革質で、茎よりもひどくザラついた感触です。
葉表にも硬い毛が密生していますが、葉裏は葉脈が浮き出ており、
脈上にも短く硬い毛がびっしり生えているので、
乾燥した葉は痛いくらいの感触です。

なお、茎の断面は四角形で中空です。

紫色の小さな花が集まって咲き、花筒が長く、左右対称で、
花の先が5つに裂けています。
そして、そのひとつひとつの花びらの先は二つに割れています。
花びらにも花筒にも微毛があります。

原産地は中南米で、帰化植物です。
1940年代後半ごろから東海地方で確認されたらしい。

花期は7~10月です。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

クマツヅラ科(APG分類ではシソ科)の植物です。

マルバルコウソウ

昼間はまだ30度近くあり日向は暑く、花に立ち寄る
蝶の姿も見られますが、日が蔭る頃になるとぐっと
涼しくなり、やはり秋の気配を感ぜずにはいられません。

きょうは近くの空き地で出逢った
「マルバルコウソウ」をお届けします。
「丸葉縷紅草」と書きます。
「縷紅草」の縷は糸を意味し、糸のように葉が細い
赤い花と言う意味です。
縷紅草の仲間で葉が丸いので名付けられました。

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ヒガンバナツユクサヒナタイノコヅチに絡みついて、
秋の野を
赤く染めていました。

葉柄がある葉はハート形で、互い違いに付いています。

ロート形の花は朱赤色で中心部は黄色、
上から見ると五角形で径1.5~1.8センチ程。
雄しべは5本、突き出た雌しべは1本で柱頭は白色で球状です。

北アメリカ原産で、江戸時代に観賞用として持ち込まれ、
今では野生化したつる性の帰化植物です。

一日花で午後には花がしぼんでしまいます。

花期は8~10月です。

本州(中部地方以西)、四国、九州に分布します。

ヒルガオ科の植物です。

*<おまけ>
同じ仲間で今でも園芸植物として育てられている
「ルコウソウ」という種類もあります。
葉がコスモスに似た形をしていて、羽状に細かく裂け、
花は鮮やかな紅色をしています。↓

キンミズヒキ

台風一過の晴天で、こちらは庭の樹木の枝が折れたり
木の葉がいっぱい落ちたりしました。
皆様の所はいかがでしたでしょうか?
被害が少ないといいのですが・・。
朝方、ベランダにキイロスズメバチが一匹姿を見せました。
きょうは晩夏~初秋の林縁で群生し、めだっていた花
「キンミズヒキ」をお届けします。

「金水引」と書きます。
黄色の小花を細長く穂のように咲かせる姿から
「金色の水引」に見たて名付けられました。

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草丈30~80センチ程で奇数羽状複葉(小葉が葉軸の左右に、
羽状に並んで先端にも小葉のつくもの)です。
小葉は長さ4センチ程で小葉の縁に粗いギザギザがあり、
5~9枚あります。

花は長く伸びた茎の上の方に穂状に付き、バラ科特有の
5枚の花びらで径0.7~1センチ程。
雄しべは10~12本程あります。
雌しべは1本か2本か?はっきりと観察できませんでした(x_x)。
ガク片は5個。

花期は7~10月です。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

バラ科の植物です。

過去記事はこちら→キンミズヒキの実