ボダイジュ

一週間ほど前、友達が面白い実を拾ってきたと教えてくれました。
「ボダイジュ」の実でした。
気になっていたのですが、きのうやっと取材できたので、
きょうは「菩提樹」をお届けします。

日本で菩提樹と呼ばれているのは、ほとんどが中国原産の菩提樹で、
シナノキ科の木です。
(お釈迦さまが悟りを開いたのはインドボダイジュの下で、クワ科の木です。)

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さは15メートル程ありました。

樹皮には縦に筋が入っていました。

落葉高木です。

木の下には友達がくれた実が落ちていました。

上を仰ぐと、あっ、いっぱい実が・・。
普通の緑の葉に混じって、薄茶色のヘラ形をした葉の裏から
軸が出て、その下に実が付いています。↓

専門用語としては、薄茶色のは葉ではなく「ほう(苞)」だそうです。
「ほぉ~」(笑)

苞には複雑な葉脈模様が見えました。(ちょっと心引かれますぅ~♪)
この苞の中央から、エンドウほどの実がいくつか垂れ下がっています。

次は葉(裏)の写真です。↓

三角状円形の葉は互い違いに付いています。
写真の葉は縦12センチ、横8センチで葉柄は5.5センチありました。

次も葉裏の写真です。↓

葉の縁はギザギザがあり、その先は尖っています。

葉の特徴としては側脈がはっきりしており二次側脈も出ています。

葉を触ると柔らかい感触がし、特に葉の裏には毛が密生している
ことがわかります。
毛のために葉裏は灰白色です。
ルーペで見たら星状毛が見えました。

5~7ミリの硬くて小さい実は、表面がこれまた星状毛に覆われており、
灰褐色でした。

軸との基部はこんなふうに五角形になっていました。↓

シナノキ科の植物です。

花は6月に咲くそうですが、是非見たいものです。

追伸:セイヨウボダイジュのことをリンデンバウムと言うそうです。
そういえば、ハーブティーで良い香りのする「リンデン」というのを
飲んだことがありました。

リンデンバウムで思い出すのは、確か中学校の音楽の時、歌わされた
シューベルトの「菩提樹」があります。

     

♪泉に沿いて 繁る菩提樹 慕いゆきては 美し(うまし)夢見つ
 幹には彫(え)りぬ ゆかし言葉 うれし悲しに 訪いしその蔭
 訪いしその蔭

この詩は、恋に破れた男の放浪の旅を描いた物語だったってこと、
最近知りました^^;;

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