クチナシ

きのう、実家の庭のクチナシを切って生けました。
一輪でもいい香りを放っています。

きょうはこの「クチナシ」をお届けします。
♪くちなしの花の 花のかおりが
旅路の果てまで ついてくる・・・♪
「梔子」と書きますが、
名の由来は、実の口が開かないことから「口無し」とのこと・・。
そういえば、香水にもクチナシの香りのガーデニアというのが
ありますね・・。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

厚みのある花は最初、白ですが、しだいに黄色っぽく変色します。
上品で良い香りがあり、黄色になってもまだ匂っています。
また、合弁花であり、4センチ程ある筒状の花の先は5~7つに
分かれますが、普通は6つに分かれるものが多いようです。

黄色の雌しべは大きくて、花の真ん中に突き出ています。
その先は浅く2つに分かれています。

薄茶色の雄しべは花びらの間に、はめこんだように広がっています。

蕾は下の写真のようです。
葉はやや厚くて、光沢があります。
葉の裏はやや白っぽいです。

本州(静岡以西)、四国、九州に分布しています。

アカネ科の植物です。

過去記事はこちら↓

八重咲きクチナシクチナシの実

ちなみに、この一重のクチナシは実ができますが、
八重のは実ができません。

ムヨウラン

きょう、三ヶ月余りあった足場がとれ、開放感を感じました。
まだ修繕工事は続いているのですが、工事用のネットがとれて
本来の日差しが射し込んできたのは大きな喜びです。
午後から雨が降ってきましたが、雨の音の聞こえ方も違います。

さて、きょうは、去年エンシュウムヨウランを見つけた里山で、
先日見つけた「ムヨウラン」をお届けします。
「無葉蘭」と書きます。
午後の日差しの中で咲いていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

地味な色合いですが、黄色と紫が混ざったような複雑な花色です。

下唇は黄色の毛がびっしり生えており、周りは白で縁取られています。

本州(関東以西)~四国、九州に分布しています。

ラン科の植物です。

マンテマ

なんやかやと所用が多く、少し間が空いてしまいましたが・・ヾ(^^;)、
きょうも浜辺の植物におつきあい下さいm(_ _)m

海岸の周りにはトベラの花やシャリンバイの花、テリハノイバラの花、
クロマツ等が見られました。

砂浜にはハマダイコンの花と実、スナビキソウも見られましたが、
スナビキソウの白い花の一番綺麗な時は短いらしく、もう茶色でした。
きょうは、堤防を降りた海の近くの道端で目に留まった「マンテマ」を
お届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さは20~30センチ程で毛深いです。
暗赤紫色に白い縁どりのある個性的な花です。

その長いガクの筒の縞模様が印象的で、直径1センチたらずの
小さな花ですが人目を引きます。

葉は茎とともに長い毛が多く、ざらついています↓

ヨーロッパ原産で江戸時代末期に渡来した帰化植物です。
もともとは観賞用に入ってきましたが、野性化したようです。

本州~沖縄の海岸近くに生えるそうです。

その他、シロバナマンテマもあり、こちらは市街地に多いそうです。

ナデシコ科の植物です。

きょうで海岸の植物はいったん終了します。