ラセイタソウ

きのうはまだ、北側の駐車場では雪が残っている所もありましたが、
きょうは陽が射しているので、きっと融けてなくなることでしょう。
でも気温は低く、しっかり冬が来たという感じがします。

さて、島の探検の続きです。
潮風が吹いてくる崖に何やらヤブマオに似た植物を見つけました。
連れ合いがラセイタソウと教えてくれました。

「羅背板草」と書きます。
名前の由来は凹凸が激しい葉が羅背板(ラセイタ:ポルトガル語)と
いう羅紗(ラシャ)に似た毛織物に似ているので名付けられたようです。
別名はビロードソウとも言うそうです。

海岸の岩場や崖などに生える海岸植物です。
すぐ下には砂浜が広がっていました。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

草丈は30-70センチ程。

葉は海岸の強風などに耐えるためか厚く、長さは6~15センチ程。
卵形ですが、ときに葉の先が2つや3つに分かれたり、
このように葉の片側だけが欠ける(写真の上部の葉)ことが
あるようです。↓

葉の縁にはギザギザがあり、裏表とも毛が密生し縮緬状です。

こちらは少し離れた所にあった個体です。↓

写真一番左の個体は、向かい合って付いた葉の間からモコモコの
毛玉が集まって棒状になったような花が付いていました。
雄花のようです。↓

花期は7~8月と図鑑に書いてありますが、この島は暖かいのか、
1月でも咲いていました。

北海道南部から紀伊半島までの太平洋岸に分布します。

イラクサ科の植物です。

コニシキソウの紅葉

明けまして、おめでとうございます。
fabも11度めのお正月を迎えました。
これも皆様のご声援の賜物と感謝しております。
どうか今年もfabをよろしくお願いいたします。m(_ _)m

今年は始動が早いね・・と思われた方、そうなんです。
いつも毎年、人が来たり、出かけたり、なんやかやと忙しい
お正月ですが、今年は内輪だけなので、暮れに作ったおせちや、
お雑煮等々お正月のご馳走を食べてはお笑いのTVなど見て、
何十年ぶりかにだら~っと過ごしています(*^^*)。
でも、こんな調子じゃ、ただでさえ体重オーバー気味なので(^^;)
まずいと思い、午後の陽のあるうちにと散歩に出かけました。
さすがに人影も少なく、鳥たちのさえずりがよく聞こえました。

アスファルトの歩道の上には草紅葉した
コニシキソウ
少しぐったりしてへばりついていました。
毛むくじゃらの実や茎は赤っぽくなっており、葉柄も赤くなり、
縁にギザギザのある葉も、縁から赤くなっていました。
葉裏は表ほど赤くなっていないのもありました。
それから高台にある空き地へ行ったら、全身、真赤になった
コニシキソウを見つけました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

茎やハート形の実には毛がいっぱい生えています。

こんなに寒くなっても赤くなって地面に張り付いて頑張っています。
えらいものだなぁ~。

スズメノヒエ

朝方まで雨でしたが、10時には青空も見えるようになりました。
階段に落ち葉がいっぱい張り付き、その上にケヤキの黄色の葉が
風に舞ってハラハラ落ちています。

きょうは里山で出逢った「スズメノヒエ」をお届けします。
「雀の稗」と書きます。

高さは40センチ程です。
分かれた枝に小穂が2列になって付いています。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉は線形で、葉鞘(ようしょう)とともに、開出する白くて
長い軟毛が生えています。
葉鞘は刀の鞘(さや)のように茎を包んでいるものを指し、ここでは
1枚の紙を巻きつけたような形です。

小穂は円形で先がわずかに尖り、扁平で平らな面を外側に向けて
います。↓

小穂はほとんど無毛だそうですが、この個体はよく見ると開出する
微毛がありました。

淡緑色の小穂は、熟すと淡黄色になるそうです。

見辛いですが、写真の一番左端と5番目の小穂からひげのような
ブラシのような黒っぽいものが見えていますが、これは雌しべの柱頭
のようです。

この写真には写っていませんが、雄しべの葯は黄色だそうです。

株元はこんなふうでした。

本州、四国、九州、琉球に分布します。

イネ科の植物です。