ミチタネツケバナ

近所では梅、桃の花、水仙や椿が次々と咲き、
空き地ではヒメオドリコソウも見られます。
午前中、こちらでは名古屋ウィメンズマラソンがありました。
そして、きょうは奈良の御水取りの日でもありますね。
いよいよ春めく季節の到来です。

さて、マンションの駐車場のほとんど土がないような所に
生えていた「ミチタネツケバナ」をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「道種浸け花」と書きます。

ヨーロッパ原産で1970年代頃渡来してきたという帰化植物ですが、
勢力強く全国に広がっているようです。

在来のタネツケバナにとてもよく似ていますが、
実が付いている時にも根生葉があります。
根生葉という地際の葉は羽状複葉です。
小葉は広楕円形~先端が浅く3裂しているものもありました。
葉には両面毛があり柔らかい感触です。
葉柄には溝があります。
紫がかった茎には稜が数列あります。

葉柄の基部だけに、白っぽい開出毛が見えます。

花より高い位置にも紫がかった長角果(ちょうかくか)という
細長い棒状の実が付いています。

実は茎に寄り添っています。

花弁は白く、雌しべ1本、雄しべは6本、ガク片は紫がかっています。

アブラナ科の植物です。

関連過去記事はこちら→タネツケバナ

サンショウソウ

こちらは台風が通り過ぎましたが、今は風はややあるものの
どんよりした空模様で、全然被害もなく済み有り難いことです。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
また、これから台風の進路に当たる地方の方には少しでも
被害が少なく済むようにと願っています。

さて、乳岩峡で散策していた時、以前に見たことがあるような
植物が目にとまりました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

思い出しました!
オオサンショウソウにそっくりです。
でも少し小型です。
調べたら「サンショウソウ」でした。
きょうはこの「サンショウソウ」をお届けします。

暖地の湿り気のある山地や林縁の木陰に生えます。
オオサンショウソウと同じく、長い茎を分枝させながら
横に這っていました。
過去記事はこちら→オオサンショウソウ

表が濃緑色の葉は互い違いに付き、1~3センチ程です。(写真上部)
葉裏は少し明るい緑です。(写真下部)
サンショウソウはオオサンショウソウより全体に小型で、
上↑の写真をよく見ていただくとわかると思いますが、
葉先が尖らずに丸く、また、葉の縁がギザギザの先で反り上がるのが
特徴です。

雌雄異株で2~6月に開花するようです。

関東地方~沖縄に分布します。

イラクサ科の植物です。

クルマバハグマ

 

昨夜の雨で涼しい朝を迎えました。
昨日のお約束どおり、きょうは「クルマバハグマ」をお届けします(*^^*)。
おにぎりを食べていると、乳岩峡谷の山側に、大きな葉が輪生状に
付いている植物が目にとまりました(^_^)V。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「クルマバハグマ」でした。
草丈は 50~80センチ程でしょうか。
花が付いているかな?と近づくと花ではなく蕾でした。
開花には少し早かったようですが、初めて実物を見ることができ、
とてもうれしかったです。

「車葉白熊」と書きます。
葉が車状につく白熊(ハグマ)ということから名付けられました。

葉は茎の中心に7~8枚が輪生状に付いています。
葉の長さは20センチ程で先が尖り、基部は楔形で無柄です。

蕾は硬く、鱗状に紫色の模様が規則正しく並んでいるように
見えます。

花はコウヤボウキに似ているそうです。

あと、10日~2週間程したら咲くかしら?

本州(近畿地方以北)に分布します。

キク科の植物です。

併せて読みたい過去記事はこちら→エンシュウハグマ
モミジハグマ