タカノツメの冬芽

昨日19日、ここ名古屋のソメイヨシノが咲いたとの便りが
ありました。いつもより少し早めの開花とか・・。
きょうはお彼岸の中日、春分の日、風が強く吹きましたね。
昔から3月は強い風が吹く月と言われています。
車窓から見た公園の芽吹いた柳の枝もすごく揺れていました。

さて、先日出かけた里山の林縁で「タカノツメ」の冬芽に出逢いました。
「タカノツメ」というと唐辛子を思い出しますが、冬芽が
「鷹」の「爪」に似ているので、名付けられました。
冬芽は、長さ5~10ミリ程の卵形でした。

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写真真ん中の緑褐色の芽鱗に包まれたのが冬芽です。
葉が落ち、枝に痕跡が残ります。それが葉痕で、
この写真では冬芽の下にある細い三日月状の部分が葉痕です。
葉痕の中に点々とあるのは維管束(水や養分の通り道)の痕です。
ピン甘になってしまい、わかりにくくてすみません(汗)。

高さ5~15メートル程の落葉樹で、樹皮は灰白色で、ポツポツの
皮目がありました。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

ウコギ科の植物です。

過去記事はこちら→
タカノツメの新芽
タカノツメの実
タカノツメの黄葉

クズの冬芽と葉痕

近所のサンシュユの花が満開で、モクレンも次々と大きな紫の花を
咲かせています。
マンションの庭では、色んな種類の椿が咲いて目を楽しませて
もらっています。

先日、やっと、クズの葉痕を撮ることができました。

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顔に見えますね~。誰の顔かな?
ヒョットコみたいにも・・(o^<^)o クスッ。

クズの顔面は前年の葉の葉痕で、目や口は維管束痕だそうです。
頭の上のつの?のような部分が、これから伸びていく冬芽にあたります。

ヒノキバヤドリギ その2

朝から雨が降っています。
きょうは一日雨模様。
気温も二桁に届きそうにありません。
でも、分離帯の柵に絡みついたカロライナジャスミンの蕾が
大きくなっていました。

さて、土曜日に出かけた里山の中ではテング蝶が翅を広げて
日向ぼっこをしていました。

ヒサカキに花が付いていました。

尾根を歩いていたら、ソヨゴの実がいくつも落ちていたので、
上を見ると大きなソヨゴの木が頂上近くにありました。
まだ実が付いていたその木をよく見ると、「ヒノキバヤドリギ」が
寄生していました。
きょうはソヨゴについたヒノキバヤドリギをお届けします。

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ヒノキバヤドリギといえば、以前アップしたのはサザンカが宿主でしたね。

過去記事はこちら→「ヒノキバヤドリギ」

ソヨゴは痩せたアカマツ林など山地の乾いた林内で
よく見かける木です。

ソヨゴの根は細く、地表面に密に張り巡らされているそうです。
厚くて丈夫な乾燥に耐える葉があってこそですね。

ヒノキバヤドリギの宿主になるのは多くの場合、常緑広葉樹で、
サザンカ、ソヨゴの他、ヤブツバキサカキ、ヒサカキ、モチノキ
ネズミモチなどが知られています。
次はどんな宿主に逢えるかな?