きのうはまだ、北側の駐車場では雪が残っている所もありましたが、
きょうは陽が射しているので、きっと融けてなくなることでしょう。
でも気温は低く、しっかり冬が来たという感じがします。
さて、島の探検の続きです。
潮風が吹いてくる崖に何やらヤブマオに似た植物を見つけました。
連れ合いがラセイタソウと教えてくれました。
「羅背板草」と書きます。
名前の由来は凹凸が激しい葉が羅背板(ラセイタ:ポルトガル語)と
いう羅紗(ラシャ)に似た毛織物に似ているので名付けられたようです。
別名はビロードソウとも言うそうです。
海岸の岩場や崖などに生える海岸植物です。
すぐ下には砂浜が広がっていました。↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
草丈は30-70センチ程。
葉は海岸の強風などに耐えるためか厚く、長さは6~15センチ程。
卵形ですが、ときに葉の先が2つや3つに分かれたり、
このように葉の片側だけが欠ける(写真の上部の葉)ことが
あるようです。↓
葉の縁にはギザギザがあり、裏表とも毛が密生し縮緬状です。
こちらは少し離れた所にあった個体です。↓
写真一番左の個体は、向かい合って付いた葉の間からモコモコの
毛玉が集まって棒状になったような花が付いていました。
雄花のようです。↓
花期は7~8月と図鑑に書いてありますが、この島は暖かいのか、
1月でも咲いていました。
北海道南部から紀伊半島までの太平洋岸に分布します。
イラクサ科の植物です。