朝方まで雨でしたが、10時には青空も見えるようになりました。
階段に落ち葉がいっぱい張り付き、その上にケヤキの黄色の葉が
風に舞ってハラハラ落ちています。
きょうは里山で出逢った「スズメノヒエ」をお届けします。
「雀の稗」と書きます。
高さは40センチ程です。
分かれた枝に小穂が2列になって付いています。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
葉は線形で、葉鞘(ようしょう)とともに、開出する白くて
長い軟毛が生えています。
葉鞘は刀の鞘(さや)のように茎を包んでいるものを指し、ここでは
1枚の紙を巻きつけたような形です。
小穂は円形で先がわずかに尖り、扁平で平らな面を外側に向けて
います。↓
小穂はほとんど無毛だそうですが、この個体はよく見ると開出する
微毛がありました。
淡緑色の小穂は、熟すと淡黄色になるそうです。
見辛いですが、写真の一番左端と5番目の小穂からひげのような
ブラシのような黒っぽいものが見えていますが、これは雌しべの柱頭
のようです。
この写真には写っていませんが、雄しべの葯は黄色だそうです。
株元はこんなふうでした。
本州、四国、九州、琉球に分布します。
イネ科の植物です。