マツバラン

雨上がりの強風に桜の花びらがどんどん散っていきました。
我が家の玄関前も風が運んだ花びらが吹き寄せに・・。
♪桜の花よ 散りなさ~い♪
きょうは一日家にお篭りでした。
さて、我が家に随分前からある「マツバラン」をお届けします。

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「松葉蘭」と書きます。
茎が二つに分かれ、松葉のようなので命名されました。
また、帚(ほうき)状の姿から、別名をホウキランとも言うそうです。
フムフム、これは納得。(*^∇^* )
でも、ランと名が付きますが、ラン科でありません。(一。一;;)エッ?
答えはこの記事の最後に・・^^。

茎には葉がなく、二股に分枝しています。
分岐した枝は3稜があり、所々、小突起が稜の上に散在しています。

薄茶色~黄色っぽく見える部分には胞子が付いていました。

どうやら、胞子のうは3つに分かれているようです。

茎だけでできている「根も葉もない」ユニークな植物です。

鉢から抜いてみました↓

地下茎には菌類が共生しており、菌根のような状態で
栄養を得ているのかな。

マツバランは江戸時代から観賞植物として栽培され、
古典園芸植物の一つでいろいろな品種があります。
ちなみに我が家のは「水晶楽」という品種です。

本州(太平洋側は宮城県、日本海側は石川県以南)、
四国、九州、琉球、小笠原に自生しますが、
どんどん自生地は激減しています。
我が愛知県ではレッドデータブック(環境省絶滅危惧II類)に
指定されています。

主に岩の割れ目に生えることが多く、熱帯・亜熱帯域では
山地の自然林の樹幹に着生します。

答え^^↓
マツバラン科です。
そしてシダ植物です。(@^^)/~~~
マツバランはマツバラン科では日本唯一の種だそうです。

ウリカエデの芽吹き

きのう、部屋にあるザミオに新芽が出ていました。
雨が上がり、日に日に緑濃くなるケヤキに、ヒヨドリが2羽、
出たばかりの花芽を食べに来ていました。

さて、きょうは低山の林の縁にあったウリカエデをお届けします。
冬芽が動いていました。

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やや赤みを帯びた先(鱗片葉)が開きかけています。

開くと、中から1対の葉と淡黄色の花が垂れ下がっていました。
10個ほどの蕾のうち、2~3個ほど開きかけていました。

葉は浅く3裂していました。無分裂のもあるそうです。

まるで淡黄色のつまみかんざしが春を知らせてくれてるようです。

「瓜楓」と書き、樹皮の模様がマクワウリの縦縞模様に
似ていることから名付けられました。

日本固有の植物だそうです。

本州(福島県以南)、四国、九州に自生し、
北陸地方にはまれだそうです。

カエデ科の植物です。

ケヤキの花

マンションの桜は3分~5分咲きです。

4~5日前からマンションのケヤキの様子が違ってきました。
新しい葉が出てきたようです。
いつもより早いようです。
皆さんはケヤキの花を見たことがありますか?
ケヤキの花は葉の展開と同時に開くと聞いていたので、
是非見たいと常々思っていました。
ケヤキは高木なので、見上げてもまず見えません(笑)。

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手に届く枝を引っぱって見たりすると、葉の付け根の
あたりに段状に付いた花を見つけることができます。
マンションの階段で、たまたまうまい具合に花の付いている枝が
見つかりました。

こんな大きな木に、こんなに小さな花をつけるなんて・・・
と思うかもしれませんが、ケヤキの花は風媒花といって、
風が頼りで、虫媒花のように目立つ必要がないのです。
花の大きさがわかるよう、指入り写真でお届けします(笑)

雌雄同株であり、新しい枝(本年枝)の基部に雄花が、
先端に雌花が付きます。

雌花は緑色、新しい枝の先の葉腋に付き、白い毛の密生した
2つに分かれた柱頭があります。

雄花も緑色、新しい枝の基部に数個、集まって付きます。
下の写真、左端の3個かたまって付いているのが雄花です。↓

4~5裂した花被(ガクと花びらが区別がつかないものをいう)の中に
4~6個の雄しべがあります。
雄しべの先端にある葯は2つの袋からなっています。

また、雌花と雄花の間にあった花は両性花でした。

私が写した写真は咲き初めで、雌花と両性花の柱頭が露出して
いますが、雄花と両性花の葯はまだ花粉を出していなかったようです。

ニレ科の植物です。