クヌギエダイガフシ

梅雨の晴れ間が続いています。
車で走っていてもザクロの朱色の花がよく目に飛び込んできます。
この頃、昼間にふわふわとはかなげに飛ぶ様が蛾と思えない?
黒地に白の鹿の子模様のカノコガをよく見かけます。

さて、1ヶ月程前のことですみません^^;;
5月の連休中に行った雑木林に、茶色の実のようなものが付いた枝が
ありました。

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帰って調べると、どうも「クヌギエダイガフシ」のようです。
クヌギエダイガタマバチによって若い枝に作られるそうで、果実と
まちがえそうな形の虫こぶです。

直径1センチ程のほぼ球形で、イガイガの突起が反り返りながら
群生し、この突起には軟毛が密生しています。
触っても痛くありません。

クヌギの枝に出来たイガ状のフシということです。

よく見ると小さな穴が開いていました。
どうもここからクヌギエダイガタマバチが、秋に羽化し、外に出て
いったもようです。

本州、四国、九州に分布します。

バイカウツギ

車で近くの公園を通りかかったら、連れ合いが「あれっ?
バイカウツギじゃない?」と言うのです。
気になったので、後から一人でこっそり、もう一度現場に行き
確かめました(笑)。

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ヤブ蚊に献血しながら?いや、命がけでかゆみと戦いながら・・
写真を撮ってきました!!?(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ

きょうはこの「バイカウツギ」をお届けします。
「梅花空木」と書きます。
花が梅に似ているから名付けられたそうです。

葉は柔らかな感触で、向き合って付いています。

葉の先は尖って、縁に突起状のギザギザがまばらにあり、
先が禾のようになっています。

テールベルト色の葉表は、ビロードのような感触で、
ルーペで見ると葉脈上にまばらに柔らかな白い毛が生えていました。

灰緑色の葉裏はこんなふうに葉脈が目立っていました。

葉裏は全体に白い柔らかな毛がびっしり生えていました。

径2.5~3センチ程の白い花びらがもう落ちかけているのもありました。

雌しべの柱頭は4つに分かれ、、ガク片の外側には毛が生えていました。

花びらは4枚。たまに5枚、6枚のもありました。
公園に植栽されていたので、園芸種だと思います。

本州(岩手県以南)、四国、九州の山地に自生するそうです。

落葉性の低木で、古くから庭木や生け花の花材としても親しまれていますね。

ユキノシタ科の植物です。

ダイオウグミ

今年は名古屋も5月28日に早々と入梅宣言がありました。
今朝は早くからカラスやシジュウカラやキジバトの元気な声がして
いましたが、時々パラッと雨粒も・・。

きょうは「ダイオウグミ」をお届けします。
先月、実家に行ったら、幼い頃に思い出のあるビックリグミの実が
なっているのを発見!
もうとっくに絶えたとばかり思っていたのに・・、
うれしくてまだ緑色のその実を≧[◎]oパチリ!

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そしてその後10日ほどしてまた訪れたら、この間は緑色だった
ビックリグミが真っ赤に熟れていました。
4つあった実が2つしかなくなっていました。
ヒヨドリが食べたのかな?
カメラがなかったので、家に持ち帰り撮影しました。

実は2~3センチの長楕円形。
実が大きいのでビックリグミとも呼ばれますが、本名は「ダイオウグミ」。
「大王茱萸」と書きます。
ダイオウグミはトウグミ(唐茱萸)の園芸種らしいですが、実家では
ビックリグミと呼んでいて、私が小学生の時に父が植えてくれたものです。
大きくて甘い実は妹と競争で食べた記憶があります。
2つとも食べてみましたが、ともに完熟しており、最初少し渋いかな?と
思ったのですが、甘酸っぱい果肉に、皮も薄く溶けるように口の中へ・・。
後はただただ懐かしい甘さが残っただけ・・(#^.^#)。
中にあった種は長さ1.8~2センチ程で、縦の溝が8個ありました。

ダイオウグミの木肌↓

互い違いに付いている柔らかい感触で波打つ葉の表の様子↓

指で葉表を触るとザラついています。
そして、緑色の中に小さな白い星状毛が葉一面に見えます。↓

葉の裏は銀白色に見えます↓

アップにした葉裏はこんなふうでした↓

白や茶色のポツポツ模様が見えますが、鱗状毛のようです。
葉の裏はしっとりした感触でした。

グミ科の植物です。

思いがけず、何十年ぶりかに食べることができ、うれしかったです。