ヤナギバユーカリ

あっという間に暖房を入れる季節になりました。
外で冬が越せない植物に部屋に入ってもらったので、只今、
狭い部屋の中で仲良く植物と同棲中です(笑)。

さて、先日、恩師と徳川美術館へ出かけた折、徳川園の正門へ
向かう途中で、天を仰ぐような大きな木が目に留まりました。
あれ?柳みたいな葉だなと思って近づくと、名板があり
「ユーカリ」と書いてありました。
ひえ~っ!これがユーカリ!?
こんな大きなの、初めて~!!
しかも柳のような細い葉のは・・。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

帰宅して調べたら・・
徳川園は尾張二代藩主 光友公の隠居所(大曽根下屋敷)の跡地ですが、
明治42年頃に第19代義親氏が約4ヘクタールの植物園を造ったそうです。
当時は外来の珍しい木が多くあったようですが、現在残っているのは
この木だけで、このユーカリは大正18年頃に植えられたものだそうです。
やはり、市内最大だそうです。
徳川園には小学生の頃から足を運んでいましたが、このような木が
あるとはぜ~んぜん気づかず(x_x)でした。

よく見ると、実が付いています。

アップすると葉柄は赤く、先が尖った緑の実でした。

常緑高木です。

フトモモ科の植物です。

過去記事はこちら→
ユーカリ

フトモモ科の花→
フェイジョアの花

ツガ

一週間以上のご無沙汰でした^^;;
きょう、妹と二人で伯母に2年ぶりに会いに行きました。
彼女は今月で105歳になります。
とても元気で杖なしで一人で歩け、自ら、少し耳が遠くなり、
目も白内障っぽくなったけど、こうして姉妹揃って会いに来てくれて
うれしいと、笑顔で話してくれました。
帰りは自宅の窓から私達にずーっと手を振ってくれました。
雨模様もなんのその、とてもうれしい一日となりました。

さて、きょうはツガ(栂)をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

蛇峠山で見上げて撮ったツガです。
幹が直立しています。
大きいものは高さ30メートル、直径1メートルになるようです。

樹皮はこの写真では光の加減でちょっと黒っぽいですが、赤褐色~灰褐色。
成長すると不規則な亀甲状に深く裂けるようです。
枝先を下から見上げるとこんなふうに葉が付いています。↓

ツガの葉は長さ1~2センチ程の線形で、螺旋状に互い違いに付いています。
表が濃緑で艶がある葉は扁平で、葉先が二つに分かれたようになっています。
葉先は丸まっているので触れても痛くはありません。
葉の付く茶色の枝の部分(「葉枕(ようちん)」)は、少し持ち上がって、
細長い葉柄がつき、折れ曲がって扁平の葉となります。

下の写真は葉の裏側を写しており、白い気孔帯が2列写っています。

長さ2.5センチ程のこんな実が付いていました↓

 

種が熟すと、鱗片の隙間が開くようです。

雌雄同株です。

本州(福島県以西)、四国、九州(屋久島)にまで分布します。

マツ科の植物です。

ヤマブドウの実

昨日は絵画展に行って来ました。
途中、車窓からイチョウの緑~黄色のグラデーションが見え、
季節の推移が感じられました。
油彩展では、花と風景がメインでしたが、いずれも良い色使いで
心が満たされました。

さて、きょうは・・
先日、行った蛇峠山の林縁で見つけた「ヤマブドウ」をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「ヤマブドウ」を見たとたん、川端龍子の「山葡萄」が思い浮かびました。
 (この作品は数年前に訪れた東京都の大田区立龍子記念館にあります。
1933(昭和8)年の作品です。)
まさに「山葡萄」に描かれている木だと想い、うれしくなりました。

落葉性の蔓植物です。
巻きひげで他の植物等に絡みつきます。

葉は大型で互い違いに付き、長さ10~30センチ、幅10~25センチの5角形。
普通、浅く3裂し、縁にはギザギザがあり、基部は心形。

若枝は太く、褐色から赤味を帯びた褐色です。

雌雄異株です。

実は球形で径8ミリ程、10月に黒紫色に熟し、食すと甘酸っぱかったです。
熟した実はジャムに加工したり、ジュースにします。

北海道、本州、四国に分布します。

ブドウ科の植物です。